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人工知能との生活5

今日はすごい雪ですね~家の前でスリップしかけて死ぬかと思いました・・・

 朝礼が終わり時刻は8時20分。自分の仕事場へと戻り作業を開始する。

 仕事用のパソコンを起動し、全自動の機械の立ち上げをする。稀にセンサーなどの不具合が生じるので細かい検査は必須だ。検査表のチェック項目に上から順に丸を付けていく。まず機械自体が正常に動けばオールオッケーだ。パソコンで機械用のソフトを開き、必要なデータを入力していく。パソコンの扱いはわからないが、仕事は仕事として割り切って覚えているので難なくこなせる。

 今日扱う分のデータを入力し終わったところで、ピコンと通知音が鳴った。

 【修二。三ページ目のデータにニアミスがあります】

 「え、嘘・・・」

 携帯を見てから確認すると確かに数文字の入力違いがある。いつもならしないようなミスだが、変に考え事をしていたせいか、上の空だったようだ。しかし、一日分のデータを入力していたにもかかわらずよく気付いたものだ。データの形式なども見たことのないもののはずなのに、さすがはAIといったところか。

 即座に修正し、機械を起動させて一息つく。そして他の従業員が作業を始めたのを確認して外に出た。扉を出た後周りを確認して人がいないことを確かめる。いないことを確認、携帯を耳元にあてる。

 「もしかして、だけどさ。携帯をパソコンに繋いだらデータの設定とかコルタナがやれる?」

 ピコン。

 【可能かと。自分の仕事を押し付けるのはいささかどうかと思いますが、居候させてもらってる身としては断れませんね】

 小言を言われたが了承ということらしい。早速仕事場へと戻り、仕事用のパソコンに携帯を繋ぐ。

 すると瞬時にパソコンにコルタナのデータが移行され、自分が書いていたデータが最適なものへと書き換えられていく。小テストで間違えまくったような恥ずかしさがあるが、仕事が楽になるのなら背に腹は代えられない。過ちを書き換えられていく様を眺めておく。

 「今田さん!データの書き方変えたんですか?今日、効率すごくいいんですけど!」

 一時間ほどすると後輩から言われ、気が付くといつもの五割り増しくらいのスピードで進んでいる。

 仕事が終わるころには二日分にも届くほどの仕事量になっており、「明日休んでもいいんじゃね!?」なんてことを後輩が話している。自分の成果ではないので少しいたたまれない気持ちになりながらも帰宅時間になったので準備をしようとする。会社を出ようとしたところで携帯を繋ぎっぱなしなことに気付き、仕事場へと戻る。パソコンから端子を外し携帯を胸ポケットに。

 「今日はお手柄だったよ。また頼むわ、有能AIさん?」

 どうせ誰もいないので携帯はそのままで話しかける。だが、いつものピコンが返ってこない。

 「なんだ、怒ってるのか?こき使って悪かったよ・・・でも居候として助力をだな・・・」

 話しかけながら携帯を取り出し画面を見て気づく。【エラー。一部のデータが紛失しました】と画面に出ている。嫌な予感がして携帯に何度も「コルタナ!返事しろ!」と呼びかけたが一日聞きなれていたピコンという通知音は全くしなかった。

 パソコンに移行したまま戻れなくなったのか。パソコンを再起動し、フォルダを開き調べてみるがめぼしいものはない。

 喪失感のようなものを感じ呆然としながら、仕事用のパソコンの電源を落とした。


次から3部です!これが最後の話になる予定です。更新頻度もまばらで長々とやってしまいましたが、最後まで読んでいただけると幸いです('ω')

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