使命2
風邪やらモンハンやらで更新が遅くなっちゃいました。すみません!
その日から初心を取り戻し、コルタナ捜索を再開した。今まで調べてきたところをもう一度洗い直し、わずかな可能性でもあれば隅々まで調べ尽くした。こんなこと意味がない、どうせ無駄に終わる。そんな懸念が何度も脳裏を過ったが、同期に言われた言葉を思い出しながら寝る間も惜しんで捜索した。
ある日、目の下のクマがアイシャドーかってくらいに悪化して出勤したのを見て同期が笑った。
「・・・頑張ってるみたいだな」
「見つかってないから頑張りが足らねえよ」
いつもしかめっ面をしていたせいか笑顔を作ろうにも顔面の筋肉が硬直しそうだ。そんなぎこちない顔を見て、同期はまた笑った。
「言われてすぐやるってのは誰にでもできるもんじゃないさ。きっと、修二は誰かに言ってもらいたかったんだろうよ。頑張りが足んねえ!ってな」
その通りかもしれない。礼を言うのも癪なので、素直にそう思いながら仕事に従事した。
そんなハードな日常を何度も繰り返したある朝。体の軋むような痛みに目が覚めた。どうやらパソコンで調べ物をしているうちに寝落ちしてしまったようで、椅子に座ったまま寝ていたから節々が痛いのだ。ディスプレイ上の時計を見ると朝の十時。今日が土曜日でなかったら圧倒的な遅刻だ。
寝落ちする前の記憶を呼び起こそうとするが、何も得られなかったという虚しい記憶だけが蘇る。一つため息をつきながら遅めの朝飯を作ろうと、台所へと向かう。
【これでは昼飯ですよ、修二】
「へいへい。悪かったですねー」
さてと、冷蔵庫には何があったろうか。生活は少し改善して、料理も作るようになった。一時的に弁当生活だったせいかレパートリーをいくつか忘れてしまったが、その中から朝・・・昼飯に最適なものを。
冷蔵庫の中身を確認しようと取っ手に手をかけたところで、聞こえるはずのない声がしたことに気付く。まだ寝ぼけているのか。頬を張るがパンッ、と乾いた音が響くだけ。ということは失踪当初はよく聞こえた幻聴か。
【すいません。遅くなりました、修二】
はっきりと聞こえたその声に恐る恐る振り返る。見慣れたパソコンのディスプレイに、思わず涙がこぼれそうになった。
どこで区切るべきか迷いましたが、一旦止めます。ここからはラストまでブレずに書けると良いんですが・・・