強敵現る
「よっしゃー!狩って狩って狩りまくるぜー!」
確かこのフーゲン草原にはリザード・スライム・サーペントが居たはずだ。
「サーペントは他の2体より少し強いらしいから気をつけていかないとね!」
「そうだな、それならまずは弱めのリザードとスライムでコール摘みの時に溜まったストレスを発散させるとしますか!」
「うらぁー!ツインボルトー!」
サンダーの派生技のツインボルトはその名の通り2つの電撃を放つ技だ。
放たれた電撃は交差しながらスライムに直撃した。スライムは光と共に消えていった。
「っと、スライムのドロップはなんなのか、見とかなきゃな。」
スライムの居た場所にはプルプルした固形物が落ちていた。
こんなの何かに使えるのか?と思いつつおれは狩りを続けた。
「ふぅ疲れたぁ。」
魔力が切れたのかドッと体が重くなった。
「そうね、そろそろ休みましょう。私も疲れたわ。」
「そういえばリナ、魔法を同時に使ってたよな。あれ凄くない?」
「ありがと。あれは魔物を狩っているうちに「2つ一気に使えたら強いんじゃない?」って思ってやってみたら案外出来たのよねー。今は2つの魔法を組み合わせて使う複合魔法をやってみたいなって思ってる。」
すごいなと思いつつ1時間くらい休憩した。
「よしそろそろ行けるかな。」
立ち上がろうとしたその瞬間。
「っ!?なんだこの感じは、、空気が、、重い、、?」
周りを見渡して見るとさっきまでたくさん居た他の冒険者が一人もいなくなっていた。
いつの間に!ぼーっとしてて気づけなかった!ここで天然を発動してしまうとは、、、な!
「何ふざけてんの。嫌な予感がするから、リオンまで急いで帰りましょ。」
「分かった。リナの予感は当たるからな」
そう言ってリオンに向かおうとした瞬間、赤いサーペントが突然目の前に現れた。
「なっ!嘘だろ!?」「ほんと運悪いわね。」
「ギャャャャャオォォ!」
「くそ!逃げれそうもないし倒すしかないか!」「そうね。行くしかないわ!」
「行くぞ!〈縮地〉〈魔法剣〉!」
俺は縮地でサーペントの後ろに回り込み、雷魔法を纏わせた剣で思いっきりサーペントの背中を切った。雷魔法を纏わせた魔法剣は相手を一定時間麻痺させる効果を持っている。
そこに追撃するかのようにリナのウィンドとウォーターがサーペントを襲った。
「どうだ!?」
少しは効いているようだがほとんどダメージはないようだ。
「やばいな。剣が刃こぼれしてる。これじゃ無理だ。」
手頃なものじゃなくてちゃんとしたものを買えば良かった。と思ったが今思っても仕方ない。今はこの状況をどうにかしなければ。
「リナ!土魔法であいつを囲むことはできるか!?」
「やってみる!」
「囲めたら全力で逃げるぞ!このまま戦ってもダメだ!」
「分かった!はぁ! 」
逃げれないと思っていたがサーペントは現れてから一歩もその場から動いていなかった。
土の壁が立つと同時におれたちは全力で走った。
サーペントは相変わらず動いていなかった。
「いける!!」
そう思ったがサーペントは悠々と壁を破壊し俺達の目の前までやってきた。
嘘だろ!もうダメか!と思った瞬間俺とサーペントの間に一人の男が現れた。
ぶんっ!そんな音が鳴った瞬間赤いサーペントが縦に割れた。
いつの間にかその男の手には刀が握られていた。
「こんな魔物にやられそうになる勇者がいるとはな。まぁこんなところにいる奴なら当然か」
そう皮肉の言葉を吐きながらも、俺達を助けてくれたのは銀髪の眼帯をした男だった。
いろいろ忙しくて全然書けませんでした。
すいません。
それでは寝ます。おやすみなさい。