表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ホラークラッシャーアカリさん  作者: オオカミさん
第一話 アカリ登場
8/64

人気のある場所なら、彼も追いかけて殴りかかって来ないと考えたけど、とんだ見当違いだったらしい。


アパートの手すりをほとんど蹴飛ばすように足蹴にして、彼は僕の頭上を軽々飛び越えた。影が見えた瞬間に急ブレーキをかけて立ち止まって正解だった。目の前の道路がバットにより数センチ陥没する。


「鬼ごっこでも始めるつもりですか?」


かがんだ彼に下から睨まれ、蛇とカエルの図同然に固まる。泣く子も黙るド迫力だ。鬼ごっこ。確かに追っかけている側の彼は鬼のような角を生やしているがそういう問題ではない。


遠巻きに「何?」「ドラマの撮影?」といった声が聞こえる。撮影なわけがないし何より助けてほしいが、怖すぎて声が出ない。ぱくぱくと口を動かしている僕に、アカリはゆっくりと近付いてきた。



「さて…」



焦って僕は踵を返して走り出した。


今の時代が仇になってる。スマートフォンを構える通行人を追い越して、裏路地に飛び込んだ。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ