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異世界人~無能勇者~  作者: リジア・フリージア
二章 エバーラルド・冒険者の日々
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二章5話 偶然から……

「けえんな! てめぇに売る武器はねぇよ!」


 は? マジか、いきなり店から叩き出されたぞ、どうなってるんだ?

 俺は今、レーヴェン商会の奥さんに教えてもらった鍛冶屋の元に剣を探しに来ていた。

 しかし、髭もじゃもじゃの小っ濃いおっさん店主にいきなり門前払いされた。


「どうなってるんでしょうかね?」


 いくら再突入しても同じ結果になるので諦めてレーヴェン商会へと戻って来た。

 レーヴェン商会の奥さんは俺に紅茶を出しつつ困ったものね~とため息を付く。


「彼は私の幼馴染なんだけど昔から偏屈なのよ、それにドワーフ族で武器の声、意思の様なものが聞こえるのよね~、ソウヤさん武器を乱暴に扱ったりしたかしら?」


 武器を振り回すのは当たり前だと思うけど、愛用の剣と魔法剣に数回耐えられる武器以外は手入れもせず適当に扱ってるな、なんせ壊すの前提だしな……。


「そう言えば、ソウヤさんの使う結界、毎回剣を壊していたわね、壊れた武器の意思みたいなのも壊した者に残っているとか聞いたことがあるから、それを感じとってソウヤさんに悪い印象を受けたのかしら?」


 うわぁ、それじゃ嫌われるよな……武器は投げまくるし、魔法剣習得の為にボロい武器を壊しまくった。愛用の剣以外はほぼ使い捨てる気でいる俺はもう壊した武器の数なんて覚えていない。

 投擲はもう俺の戦術に組み込まれているから止める気も無い、魔法剣で武器を壊さない為に魔法剣に耐えられる武器が幾つか欲しかったんだけど、あの店では買えそうにないな。


「仲介している分割高になってしまうけどレーヴェン商会(うち)で買っていく?」


 そうするしかないか。でもまぁ割高になる分、もう少し金を貯めてからにしよう。


「そうします。壊れた武器の意思が俺に残ってるなら、あの人との和解は出来そうに無いですからね……」

「よく武器を壊すお客様は商人にとっては良いお客様なんですけどね~、自分の作った武器を無碍に扱ったり簡単に壊して欲しくない、良い職人ではあるのよ彼」


 大丈夫、納得はしてるから、あの小さくて濃い顔のおっさんを嫌うとかは無い、俺の戦い方は職人だったら良く思わないのは当然だろう、生きる為に必死で身に付けた戦い方だから今更止める気も無いが、意識すれば止める事はできるけど、それでも止めない俺の方に非が有るのは仕方ない。


「レーヴェン商会で買うとしてももう少し余裕を持ってからにします」

「そう? どんなのがいいか希望が有れば言っておいてね、用意させておくわ」


 ソードフィールド用に短剣を4本、魔法剣を連発する為の剣を幾つか、愛用の剣が駄目になった時用の予備の剣、ってところかな。予備と連発用は併用してもいいだろうけどできれば良い剣を普段用にしておきたい。

 希望を伝え礼を言いレーヴェン商会を後にする、まだ時間も早いし冒険者協会に行って依頼を受けよう、剣の代金が割高になる分稼がないとな。


「いらっしゃいソウヤさん、今日も討伐依頼ですか?」


 いつもの受付でいつものように討伐依頼を受ける、隷属の首輪の依頼を終えて冒険者LVが10になってから、俺は修行と能力値強化部位を持つ魔物を狩るついでに討伐依頼を受けて稼いでいる。

 ちなみに首輪の依頼以降、高LVになって強制依頼が来るのが面倒なので冒険者LVの上限開放の試験も受けず、冒険者としての経験値ももらっていない。


「ソウヤさんに良さそうなのは……この辺りでしょうか」


 ブレイドボアの牙剣収集

 クイックシープの毛収集

 ゼリースライムの討伐

 レッサードラゴン討伐

 ペットの散歩


「一個おかしいのが混ざってるぞ」


 聞き逃せない依頼に思わず指摘する。


「ペットの散歩ですか? 以前ソウヤさんが受けた時のペットの機嫌が物凄く良くて、依頼人ができたらまたお願いしたいとの事ですので、加えさせて頂きました」

「そっちじゃない! レッサードラゴンの方……ペットの散歩ぐらいいくらでも引き受けるよ、でもドラゴンなんて倒せるわけ無いだろ、そんなの混ぜても引き受けないからな」


 変なのが混ざっていても引き受けなければいいだけだから問題は無いか。


「ソウヤさんなら大丈夫だと思うんですけどね、それにドラゴンでは有りませんよ、レッサードラゴンです。ドラゴンが他の生き物を孕ませて生まれたドラゴンの亜種です」


 師匠に聞いてるから知ってる、普通のドラゴンと違い能力値の強化部位は無く、滅多に無い事だけど交配する種によっては普通のドラゴンより強力になるからな、ドラゴンと同様に下手に戦う気は無い。


「まあいいや、ゼリースライムにしておく」

「分かりました。では、街の西部ドラグレッド山脈の麓に向かってください」


 この受付、俺をドラゴンと戦わせようとしていないだろうか? ドラグレッド山脈ってまんまドラゴンの生息地じゃないか。


「ちょっと持って、それはゼリースライムの生息地なのか? クイックシープだと?」

「街の北部ドラグレッド山脈の麓ですね」


 やっぱりこの人俺をドラゴンの所に行かせようとしているよな? 麓でドラゴンを見かけることなんて滅多にないだろうけど、行ったら見つけてしまいそうな気がする。


「やっぱりブレイドボアにします」


 俺は他のドラグレッド山脈に近付かなくてはならない依頼を諦めてブライドボアの牙剣、つまり鼻の横についてる牙を集める依頼を受けることにした。ブレイドボアならここに来る前に見かけたから下手にドラゴンに関わる事も無いだろう。


「そうですか……分かりました。ブレイドボアは街の周辺ならどこででも見かけると思います。お勧めは北西部……」

「いってきます!」


 いつもの受付の女性からいつの間にか過剰な期待を向けられるようになっているみたいだけど、やらないからな、ドラゴンなんて戦えるか!


 東門から街の外に出てブレイドボアを探す。能力値の強化部位を持つ魔物だが既に一度食べているので部位を狩る必要は無いが、ブレイドボアの肉は結構美味い、もって帰ったら宿の店主が上手く調理してくれるだろうか?

 指定された牙剣の納品数は20個、ポーチが有るため持ち運びには問題無いが、良い状態のものを持って帰らなくてはならないから確実に10匹以上は倒さないといけない、早く見つけないと日が暮れるな……。

 とっとと街道から外れて探しに行かないと……


「早速居た、この分なら問題無く帰れそうか?」


 街道から外れ森に中を探していると2匹のブレイドボアを発見、即座に駆け寄り横腹を切りつける、半ばまで身体を斬られたブレイドボア2匹は直に動かなくなった。もうこれぐらいの魔物は問題無く倒せるようになってるな、牙剣の回収が無ければ剣を投擲してさっさと仕留めるんだけど、牙を傷つけないように攻撃しないといけないから今回投擲は使えない、ただの討伐依頼なら気にしなくて済むのにな……


「BUUUURUUUUUUA!」


 倒した2匹の牙剣を回収している間に仲間が集まって来たようだ、ちょっと囲まれ気味だけど今回は都合が良い、このまま依頼された数の牙剣を回収できるまで湧いてくれると良いんだけど……。


「サークルラッシュ!」


 一回転して周囲に斬撃を飛ばす魔法剣、魔法剣がイメージを武器に伝える事で使えるものなら師匠に教わっていない魔法剣も作れるんじゃないかと最近気付き、試した結果できた魔法剣だ。

 一斉に突進して来て来ていたブレイドボアを一気に斬り裂いた。


「ああ! これじゃ駄目だ、牙が傷付いた!」


 一気に片付けようとして失敗した。4匹居た内の2匹の牙は無事だったけど他2匹は片方ずつ牙が傷付いている。


「BUUUURUUUUUUU!」


 回収する間も無く次が来た、今度は気をつけないとな。

 一気に仕留めるのは諦めて1匹ずつ確実に仕留めていく、師匠との修行で回避能力には自身が有るから突進なんて直線攻撃避けるのは簡単だ。

 前のブレイドボアの突進を避け様に腹を斬り、左右から同時に突っ込んで来たブライドボアを大きく前に跳んで避ける……って、おい!

 俺が避けたことで対象を無くした2匹のブレイドボアは、急には止まれずに勢いのままぶつかり合う。倒す手間は省けたが2匹共片方の牙が折れていた。


「回収依頼、これ意外と面倒だな……」


 ひと段落つき、もう襲撃がないようなので無事な牙剣を回収して何匹か解体して肉も手に入れる。


「後6本か……」


 もう居ないのかと辺りを見回す、少し離れた所にこちらに背を向け駆けて行くブレイドボアを発見したが、あれは完全に俺から逃げてるな、今更追いつけそうもないし仕方ない他を探そう。

 暫く森を捜し歩いたけどブレイドボアは見付からない、他の魔物なら何回か戦ったのだけど能力値の強化部位も無い魔物なので投擲や魔法剣でさっさと仕留める。でもブレイドボアは見付からない。

 さっき逃げて行ったブレイドボアを無理にでも追いかけた方がよかったかな?

 中々見付からず日もだいぶ傾いて来たそろそろ街に帰らないと森の中で夜になるぞ……幸い依頼の期間にはまだ余裕が有る今日は諦めて帰るしかないかな。

 帰ることを決めて街道に向かおうと進路を変えた途端目の前にブレイドボアの集団を見つけた。


「BURUFUUUUU!」

「BUKYAAAAAA!」


「BGOAAAAAAAA!」


 え、何だこの状況、ブレイドボアが巨大なオークに執拗に攻撃している、オークも手に持ったボロボロの棍棒でブレイドボアを迎撃するが、ブレイドボアの数によって少し押されている。

 何でこいつら豚同士で争ってるんだ? いや、ブレイドボアは猪か、でも同じ魔物だよな、前に戦った魔物の群れはいろんな種類が居たけど魔物同士で争ったりしていなかった。こいつらは相性が悪いのか?

 状況を観察しているうちにオークが徐々にブレイドボアの数を減らしていき、戦況がオークに傾いて来た。

 倒されたブレイドボアの牙は尽く折れている、あんな棍棒で叩かれたらそりゃあ折れるか、これは拙い……。


「殺るなら! 腹をやれ!」


 オークに任せて置けば牙剣を回収できるかと思っていたけど、オークの倒したブレイドボアの牙は全滅だ、これ以上ブレイドボアを無駄にされない為に、俺はオークに駆け寄りその腹に剣を突き刺す。


「バーストスティンガー!」


 突き刺した剣の先端で爆発を発生させ、オークを内部から吹っ飛ばした。


「BUGOOOOOOOO!」


 倒れたオーク越しにブレイドボアと対峙する、全部で6匹、これで依頼が達成でき……あれ?

 ブレイドボアが即行で逃げ出した。なんでだよ!

 もう時間が無い、今追いかけないと依頼は明日に持ち越しだ。


「待て!」


 ブレイドボアは6匹共街道の方に逃げて行く、そしてさすが猪、直線移動が早い早い。

 回収する牙剣の依頼の残りは6本、ブレイドボアは6匹、半分無事なら依頼の数に達する。

 ならやるか。

 もはや条件反射になった魔法剣を使った後、剣に魔力を込め直す行為は既に終わっている。


「ぶっ飛べ! バーストグランド!」


 走る勢いのまま地面に剣を突き立てる、俺はここで立ち止まったが、俺の魔力が剣を伝い地中を伝いブレイドボアたちに追いつく、対象を補足しその場の地面を爆ぜさせる。


「BUUUURUUUUUU!」

「BUUUURUUUUUA!」

「ヒヒーン!」

「BUUUUKUUUUUU!」

「BUUUURUUUUUU!」


 吹き飛ぶブレイドボアたちの中に馬が混じっていた……え? 馬?

 慌てて吹き飛んだ場所まで駆けて行くとそこは既に街道のど真ん中だった。

 吹き飛んだブレイドボアと馬、馬に繋がっている為横転した馬車……これは、やっちゃったか。


「すみません、大丈夫ですか?」


 馬を操作していた商人風の男は気絶している。

 身体を揺すって見たけど目を覚ます様子は無い、頭打ってたりしたら下手に揺らすのも問題だよな、息はしているし外傷は特に見当たらない、どこか打ってるかも知れないけど、目を覚ますのを待って謝罪しよう、これで今まで稼いだ金が賠償で一気に飛ぶかもしれないけど、よく確認していなかった俺が悪いんだ、仕方ない。

 馬車の中は無事かな?

 とりあえず男を邪魔にならない場所に寝かせ馬車の中を確認する。


「わ、大丈夫ですか!?」


 馬車の中にも人が居た、全員気絶しているだけみたいだから運び出して寝かせておこう。


 商人風の男、商人風の男、商人風の男……商人風ばっかりだな、護衛風の人が居ない、運ぶ時全員身体つきがガッシリしていたので戦える商人かもしれない、服の中に武器も仕込んでいるようだし……。


 これで全員かな?

 男たちを運び出して一息つく、とりあえず馬車を立てようかな……。


「よっと!」


 無理か、ちょっと動いたけどやっぱり重い、でもちょっと動いたな、召喚された当初は剣を振り回すのも大変だったのに能力値は確実に上がっているってことだな。


「ならこれだ」


 師匠に貰ったグローブを外し他のグローブをつける、魔物の皮で出来ている結構丈夫なグローブだ。まぁ今回で壊れるんだけど……。

 グローブに魔力を込め拳を握る、魔法剣の応用。


「ウインドブロウ!」


 圧縮した風の塊を打ち出す拳だ。馬車の側面を殴りつけ馬車を立たせる、威力は調節しているから馬車は傷付いていない筈だ。

 武器ならば魔法剣は使えるのでこんな事も可能だ、師匠は指輪を武器として魔法剣を使っているって話しだったけど今魔法剣を使えるような指輪を買う余裕は俺には無い。使い捨てになるがこれぐらい丈夫なグローブでやるしかない、ボロボロになったグローブを外し師匠から貰ったグローブを填め直す。


「ううう~~~ううう~~~!」


 あれ? 馬車の方から声が聞こえた……もしかして人が残っていた?

 俺またやっちゃったのか?

 慌てて馬車の中を確認するが人は見当たらない、代わりにロープでぐるぐる巻きにされた麻袋がう~う~言いながら蠢いていた。

 何だこれ、中に誰か入ってるのか?


「大丈夫ですか~?」


 声をかけると麻袋が動きを止めた。そして少し身じろぐ、俺のほうを向いたんだと思う、見えていないようだし声で判断したんだろう、でも良かった。外に寝かせた人たちは中々目を覚まさないから、麻袋に入ってぐるぐる巻きにされている変態でも意識が有るなら話ができる。


「とりあず、ロープ解くから話をさせてくれないか?」


 俺は麻袋と意思疎通と謝罪するためにロープを解きにかかる、一瞬反応した麻袋は大人しくロープを解かれている。

 ロープを解いて麻袋を開放する、さてさて話しの分かる人なら有り難いが、とりあえず謝罪からだな。


「ぷは……あ、有難うございます」


 あれ、麻袋から出てきた中学生ぐらいの女の子にいきなり礼を言われたんだけど? とにかく謝罪からだ


「えっと、すみません、俺が馬をふっ飛ばしちゃったから皆さんにご迷惑をかけてしまいました。あなた以外の人は気絶していてまだ意識が戻っていませんが、外傷は見当たらず息もしているので死んではいない筈です」

「いえ、構いません、有難うございます」


 また礼を言われた。現状に感謝して麻袋にも入っていたこの子、もしかして商人たちの商品か? 隷属の首輪なんて物が有るんだし普通に奴隷がいたって不思議じゃないよな、にしてもこの子は身なりが良い、肩ぐらいまである艶の有る銀髪は麻袋に入っていたからか乱れているが良く手入れされた美しさが有る、着ている物もどこか高級感が漂う感じがする。どこから攫って来た?


「男たちは……まだ目を覚ましていないのですね?」


 馬車の外の男たちが動く気配はしない、まだ気絶しているようだ。


「ああ、まだ目を覚ましていない」


 麻袋の少女と馬車の外に出てその様子を確かめる。


「貴方は冒険者の方ですか?」


 男たちには一瞥しただけで直に俺に向き直り尋ねてくる麻袋の少女。


「まぁ一応……」

「では、お願いします、私を王都エバーラルドまで連れて行ってください」


 状況が良く分からないけど、この麻袋の子は攫われてここに居るって事で良いのかな?


「あの男たちがまだ目を覚ましていないけど……」

「むしろ永遠に寝てもらいましょう」

「あ~状況を整理させてくれ、あの男たち人攫い、あんた攫われた、合ってる?」


 こくりと肯き肯定する麻袋の少女、だったら、この男たちは放置で良いのか? その方が俺としては有り難いんだけど……。どうする? この麻袋の少女を送って行くのは決定として……この男たち放置していて良いのか? しかるべき場所に突き出したほうが良いんじゃないか?


「気絶した男性を4人も運ぶ事は私たち2人だけでは無理です。放置しましょう、そのまま魔物にでも食べられれば良いんです……」


 まぁ自業自得か、原因は俺だけどこれで男たちが死んでもおれの冒険者証には何も記載されない。だから問題無いか。


「わかった、依頼ではないけど、街までの護衛、引き受けた」


「よろしくお願いします。

 申し遅れました。私、リミュール・ヴェルデ・エバーグリーンと申します」


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