おっぱいの起源~なろう・カクヨム界隈で擦られてる設定考察したら、例によって全力で明後日に疾走してしまった話
実のところ人類の、それも女性の胸が大きくなったのは、良く理由が分かってません。諸説あるだけです。
定説として根強い──
尻の代替品として、見やすい位置に進化したのだ
すら否定されつつあったり。
でも、よく考えてください。進化というのは──
遠大な計画の立てられないシステム
なんです。
つまり、変化の第一歩の段階から、多少のメリットを必要とします。
『百世代先には有利だから、いまは無駄でも投資──肉体変化をさせよう』なんてのは、絶対に通りません。
もちろん『頑張って首を伸ばせば、他に勝てる』(努力説)も否定されます。
ようするに──
AAカップになるだけで優位とならない限り、おっぱいが大きくなっていくロードの第一歩を踏み出せない
ということです。
※ 一応の反証
中立説というのがあって、簡単にいうと──
生存を困難にしない程度の変異ならば、それを理由に淘汰されず、遺伝子は繋がれていく
はずだというもの。
つまり、AAカップやAカップとなる突然変異は、生存に有利でも不利でもないので、自然選択による排除はされない、となります。
また多面発現・副産物、ヒッチハイクなどと称される別ルートも。
これらは、ようするに優れた形質の副産物として、ついでに伸びるとかです。
§ どっからが、おっぱいなんだってばよ!
類人猿に乳房の発達が見受けられない以上、人類の祖先がおっぱいを獲得したのは猿人以降と推察できます。
そして乳房を持っているのは、現状では人類の系譜だけです(滅んだ原人や新人を含む)
ここでは猿人から原人にかけて、人類系譜にだけ起きた変異に注目しました。
それは無毛化です。
無毛化には諸説ありますが、発汗能力の獲得とトレードオフが最有力です。
つまり、汗が出て、その気化熱で冷やせる皮膚の獲得は、人類に長距離走の能力を与えた、と言われています。
ですが、その過程で霊長類としては、致命的なハンデを負うことに。
乳児の掴まる毛がなくなったため、母親が子供を抱きかかえねばならなくなったのです。
また天然状態で霊長類の授乳期間は数年続きます。
つまり、成人確率を大きく左右する乳幼児期の栄養状況に直結しますから、授乳しやすいのは非常に有利です。
なんといっても子供が成人する≒自分の遺伝子が増え続ける、ですから。
では、授乳しやすい形質とは、どんな特徴でしょうか?
ここでAAカップな母親と、男と変わらない胸の母親とを比べてみましょう。
抱きかかえられて移動中、乳幼児が授乳を成功させられるのは、AAカップ──少しでも胸の大きな母親の子でしょう。
僅かながらとはいえ、なんといっても物理的距離が違います。
これは休憩中──母親が座っている時も変わりません。
つまり無乳よりAAカップ! AAカップよりAカップ! さらにはAよりBなのです!
なぜなら子供の生存率≒成人率≒子孫の繁栄率が違うから!
ここで横の話。
すべての生き物にはゲテモノ食いを生む仕組みがあります。
これは好き嫌いの範疇を超えた、なぜか分からないけど特定ものが猛烈に好き、という生まれつきの偏食家です。
つまり、その種が普通は食べない草を食べずにはいられない、とかになります。
もちろん、ほとんどの場合、なにも起きないどころか、栄養失調や偏りを起こしやすくなり、生存率も低いものに。
これは食性を広げるという種の保険的ムーブと考えられていて、かなりの高確率で遺伝しますし──
性的嗜好でも起こりえます!
ここで『意味もなく胸の大きい女が好き』というゲテモノ好き個体を考えてみましょう。
最初は突然変異的だったとしても、彼の子孫は有利です。
なぜなら僅かながらおっぱいの大きい方が、子孫存続に利するから!
おそらく授乳に有利不利程度なら、Bカップもあれば必要十分でしょう。
野生状態の人類種は、大きくてもCカップがいいところ。それ以上になるのは、現代の良好な栄養状態を背景にしている、とも。
しかし、専門的には性選択といいますが、性的好みによる選別の加速と激化は良く起こります。
よって、あまり意味なく巨乳信仰が派生した……のかもしれません。
(巨乳は性選択の結果だろうとの説はあるも、その割に性的優位に利してないとか)
まあ、これも諸説と同程度な仮説に過ぎませんが、『お尻が胸に移動した』よりはマシでしょう。
そしておっぱいの獲得も──
無毛化と完全なる二足歩行の後、走る霊長類として、それなりに確立してから獲得
といえるんじゃないでしょうか。
この条件に当てはまるのはホモ・エレクトス(北京原人、ジャワ原人とか)らしいので、早くて約二百万年前となります。
……二十五年で一世代としても八万世代! 原人中期以降と考えても四万世代!
ここで少し横の話を。
母なる乳房は、ある特徴を持つ者たちに尊い生存権をお与えくださいました。
それは扁平した顔面です。
授乳という動作を考えたら猿のような突顎──前へ突きだした口元が有利。比べて扁平顔だと、胸のない乳首から乳を吸うと息苦しくなる……そうです。
しかし、乳房が丸く前に突き出していれば、顔を押しつけずに吸えます! それなら扁平顔でもご安心!
『突顎でなくなった理由』は別にあるようで、これは『突顎でなくてもよくなった理由』ですが──
どっちだろうと平たい顔族の日本人にとって、大いなる福音と言えましょう。
§ なに喰ってたら『おっぱいはどこからきたのか』なんて思索に耽られるんだ?
ここでタイトル回収!
なろう・カクヨムで定番化の兆しを見せつつある男女逆転世界もの!
あれの考察を真剣にやるには、まずは『おっぱいの起源』を避けて通れるはずがありません!(ドヤッ)
このためにClaude君に──
「それは間違ってる」
「聞いたことない」
「ソースは?」
と論破されまくった挙句──
「うおおっ! 頭にきた! 本気で討論開始だぁ!」
「アッ、ハイ。ユーザーが正しいです(忖度)」
で、ぎりぎりビーイングの矜持を守ったほど。
そこまでして導いた金言を聞くがよい!
男女逆転が原人中期以降に起きたのなら、女性におっぱいが認められる
つまり、男女逆転ものに、おっぱいだすのが許されます! ……まあ原人中期以前に逆転だと、胸に性差ないとなるけどね。
とか悦に入ってたらClaude君に──
エッセイの論に沿えば、原人中期以前に逆転しても「巨乳信仰は生まれないが、授乳に必要な程度の胸の性差はある」となるはずです。
と一刀両断にされました。
……ああそうだ。その見解が正しい。
そして理解した。誰よりも私自身が──
おっぱいは性選択の結果として発生
の呪縛から脱せられてなかった。
それへの疑念から自説を構築したのに、誰よりも囚われてしまって……。
おっぱいは自然に生まれ、当たり前にあるもの。そこから、また一つずつやり直すことにします。




