俺と幼なじみ、非性欲者と女装趣味
女装趣味の幼なじみ×性欲のない少年
「いやー、助かるよ。
やっぱり持つべきは親友、だね」
スカートを履いたその人は手を合わせ、笑顔で言ってくる。
「いや、いい。俺はただ親友を助けたいだけだから」
微笑みながら返す。
学校のズボンとシャツを着けている、高1の俺。
それに対し、スカートを履き、セーラー服を着ている、童顔の、その人。同じく高1、てか、幼なじみ。
周りからしたらカップルと思うかもしれない。
2人きりでの下校だし。
「いやー、本当に助かる。下着とかボクが出したら家族から何て言われるか、際どいパンツとかあるかさ、女性ものの。他の人に頼んで興奮でもされたら困るし」
「大丈夫、俺には性欲がないから。
幼なじみだろ?」
「…うん」
『赤い下着』
Tバッグじゃなく、親友としてホッとする。
親友の部屋に入り、まず目にしたもの。
それは、女性ものの履く赤いパンツ。
隣に立つ持ち主、背が小さく若干猫背の幼なじみ(♂)。
顔は可愛いと評判。制服がコレだから勘違いする男子もいる。
「アレはまだ履く?」
「勝負下着だね、テストのときに履くよ」
「知りたくなかった事実」
俺の幼なじみな勝負下着で赤いパンツを履く、とか。本当に女装好きだなー。
「この落ちてるブラジャーは?」
「それは姉さんのだね、バレないように返しておいて」
「会長の?俺が返すとか難易度高すぎん? 同じ学校だし」
会長はこんな下着を…何も考えるな。
そして、タンスを見る。
タンスは全開、予想以上、男性ものが1つもない山積みの中身。
「…」
「うん? 何?」
「いや、何でもない。確認しただけ」
「実物見ておく?」
「心はどっち?」
「女装趣味の男子」
本当、俺がいてよかった。
これで『これは恋心?』てなったら面白いんだが、幼なじみだからなー。
赤い下着やら青い下着やら、最悪のTバッグとか、幼なじみを俺は遠く感じた。
「お帰り、お兄ちゃん。大きな袋だね。季節外れのサンタクロース?」
「大切な親友の個人情報だ。何も見なかった、いいな?」
「ふーん?」
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!




