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俺と幼なじみ、非性欲者と女装趣味

作者: 雪柳オイル
掲載日:2026/05/02

女装趣味の幼なじみ×性欲のない少年

「いやー、助かるよ。

やっぱり持つべきは親友、だね」

スカートを履いたその人は手を合わせ、笑顔で言ってくる。

「いや、いい。俺はただ親友を助けたいだけだから」

微笑みながら返す。


学校のズボンとシャツを着けている、高1の俺。

それに対し、スカートを履き、セーラー服を着ている、童顔の、その人。同じく高1、てか、幼なじみ。


周りからしたらカップルと思うかもしれない。

2人きりでの下校だし。


「いやー、本当に助かる。下着とかボクが出したら家族から何て言われるか、際どいパンツとかあるかさ、女性ものの。他の人に頼んで興奮でもされたら困るし」

「大丈夫、俺には性欲がないから。

幼なじみだろ?」

「…うん」




『赤い下着』

Tバッグじゃなく、親友としてホッとする。


親友の部屋に入り、まず目にしたもの。

それは、女性ものの履く赤いパンツ。


隣に立つ持ち主、背が小さく若干猫背の幼なじみ(♂)。

顔は可愛いと評判。制服がコレだから勘違いする男子もいる。


「アレはまだ履く?」

「勝負下着だね、テストのときに履くよ」

「知りたくなかった事実」

俺の幼なじみな勝負下着で赤いパンツを履く、とか。本当に女装好きだなー。


「この落ちてるブラジャーは?」

「それは姉さんのだね、バレないように返しておいて」

「会長の?俺が返すとか難易度高すぎん? 同じ学校だし」

会長はこんな下着を…何も考えるな。


そして、タンスを見る。

タンスは全開、予想以上、男性ものが1つもない山積みの中身。


「…」

「うん? 何?」

「いや、何でもない。確認しただけ」

「実物見ておく?」

「心はどっち?」

「女装趣味の男子」


本当、俺がいてよかった。


これで『これは恋心?』てなったら面白いんだが、幼なじみだからなー。


赤い下着やら青い下着やら、最悪のTバッグとか、幼なじみを俺は遠く感じた。




「お帰り、お兄ちゃん。大きな袋だね。季節外れのサンタクロース?」

「大切な親友の個人情報だ。何も見なかった、いいな?」

「ふーん?」

最後まで読んでいただき、ありがとうございました!

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