表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/6

政府動く

しかし、政府は真実に気づきませんでした。

里の政権のウサギたちは、広陵高校の事件を重く見ていました。しかし、彼らが日頃から読んでいたのは、月影新聞が選んで伝える情報ばかりでした。SNSで子ウサギたちが発信していた生の声や、他の小さなメディアが伝える不都合な真実には、耳を傾けることがなかったのです。


月影新聞は、事件の原因を、**「掲示板(SNS)に飛び交った過剰な情報とデマ」**であるとすり替えました。そして、政府もまた、その言葉を鵜呑みにしました。


**「真実を告発した子ウサギたちの声は、デマである」**と断じられ、月影新聞の目論見はまんまと成功しました。


里の平和を守るためという名目のもと、政府はSNSの規制に乗り出しました。真実を告発するスレッドは次々と削除され、子ウサギたちの声はかき消されていきました。


こうして、月影新聞は、自分たちの権威と利益を守るため、自らの過ちを反省することなく、新たな敵(SNS)を作り出し、その自由を奪うことに成功したのです。里は再び、少数の者が情報を独占し、真実が隠蔽される危険な時代へと向かい始めたのでした。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ