表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
3/6

月影の企み

しかし、月影新聞のたくらみは続いていました。

かつてオオカミの軍部を批判したことで、月影新聞は「正義の味方」という新たな権威を手に入れていました。里のウサギたちは、月影新聞が言うことを正しいと信じ、その情報を鵜呑みにしていました。


しかし、子ウサギたちがSNSで真実を語り始めたことで、月影新聞の権威は揺らぎ始めました。自分たちの知らないところで、情報が自由に流れ、これまでコントロールしてきた「物語」が崩されていく。月影新聞は、自分たちの権利と利益を失うことを何よりも恐れました。


そこで彼らは、里を治める政権のウサギたちにこう持ちかけたのです。


「あの掲示板(SNS)は、デマや嘘が飛び交う危険な場所です。里の秩序を守るため、規制するべきです」


この言葉は、一見、里の平和を守るための提案のように聞こえました。しかし、その真の目的は、自分たちの都合の良い情報だけを流し、里の情報を再び自由に操ることでした。


これは、反省どころか、真実を封じ込めることで里のウサギたちを再び無知のままにし、都合の悪いことが起きても誰も声を上げられない、かつてのオオカミの時代へと里を逆戻りさせる危険な思想でした。


子ウサギたちは、かつてのオオカミの軍隊が、国民を欺いて戦争に導いたように、今度は月影新聞が、自分たちの利益のために里の自由を奪い、危険な道へと導こうとしていることを悟ったのです。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ