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3.秩序から外れた少女
少女は笑っている。
ずっと笑っている。
声を高らかに上げて。
赤を散らせて。
「まだ足りない。」
少女は笑いながら言う。
「何が足りないの?」
魑は言った。
突然声が聞こえたので驚いたが少女は魑を見つけると走ってきた。
その手にはナイフ。
魑は少女を避け、手を掴みナイフを奪い取った。
「貴女は殺人鬼。それに間違いはない。
貴女は人の秩序から外れました。
よって貴女を始末します。」
魑は鎌を掲げ一振り、一撃目は避けられたが魑のほうが早かった。
少女の逃れた先にはすでに魑がいた。
魑は鎌を振り下ろす。
その鎌は少女の頭に直撃。
「貴女への罰です。
受け取りなさい。」
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