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Coda  作者: 梓哉 詩
2/3

2.死を求む少女

18歳くらいの少女が高い建物の上にいた。

その少女は手摺りの外に足を出す。

手摺りを掴んでいた手を離す。

身を投げる。

「待ちなさい。」

その時、少女の手を誰かが掴んだ。

そのまま少女の身体を手摺りの内に戻した。

そして少女にたずねた。

「貴女はリメンバーね。」

少女は焦点も合っていないような目で魑を見た。

「あなたは?」

「私はコーダ。

 聞いたことくらいはあるでしょう?」

魑は少女に言った。

「じゃあ、あなたは流転家当主なの?」

少女のその質問には答えなかった。

「コーダの仕事は生きる意志のない、または人間の秩序から外れたリメンバーを殺すことです。

 貴女に問います。

 貴女に生きる意志はありますか?」

魑は聞く。

「生きる意志なんて・・・もう・・・ない・・・」

少女が答えると

「承知致しました。」

と言って魑は鎌を掲げた。

リメンバーにしか見えない鎌。

その鎌で殺す。

鎌を振りかざす、一振り。

少女の胸を貫く。

少しずつ消えていく少女に魑は言う。

「安らかに。」

それが魑、コーダの仕事。

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