62★神、再降臨。
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「 お 待 ち な さ い 」
《いだだだだ~~~ッ!! 痛ェですわ~~!!》
もうちょっと優しく触れていただけません事?! と、神が叫ぶ横で、「何があったかは知りませんが、それ以上喋らない方がいいと思いますよ」とラザロがあきれ顔でフォローする。
「神よ。一体、全体、どこに、行っていたのです?」
《え、いや、ちょっと野暮用で……寂しかった?》
「あれだけ恋愛ごとを一方的におし進めてきたくせに、わたくしがいざ窮地に陥った途端に姿を消すとは、一体どういう了見ですか、と聞いています」
《それに関しては本当にごめんなさい》
ベアトリーチェの魔王のような気迫に、さすがの神も《ヤベェ、マジで怒ってるやんけ》という焦りを隠しきれずに秒で謝罪の意を示す。横で詳細を知らないラザロが「え!? 令嬢、やっぱりピンチだったんですか?!」と横やりを入れるのを完全に無視して、ベアトリーチェが「……で?」と罪人を脅迫する角度で首をかしげる。
「どこに、行っていたのですか? そして、どの面をさげてかえってきたのですか?」
《い、いや~~やっぱり気になっちゃう~~???》
「はっきりしてください。淹れたての紅茶を直接お注ぎいたしますよ」
《言います!! 言いますから!!!!!!》
神の唇を掴んでいる手と逆の手で熱湯が入ったポットを掴みだしたベアトリーチェ。
さすがの神も恐怖を感じたようで、「《ちゃんと説明責任を果たしますのでまず手を放してくだひゃい……》」と懇願しだしたところで、やっとベアトリーチェが手を離した。
「で、仔細を」
《……その、思った以上に皇帝が開幕ゼロ距離で攻めてきたからさ……? 完璧な悪女設定で仕上げたはずのアンタにあの速度で迫ってくるなんて、これはマジでヤバいんじゃねぇの? ってなって》
「本当に皇帝陛下に迫られてたんですか!?」
「ラザロ、その件はあとで。それで?」
《投稿サイトの年齢制限とか規約とか確認しに離脱していました》
「………本当に何を言ってるんですか?」
《うわっ!!! ちょっとポット掴まないでよ!! 本当だから!!!!》
「ふざけていないで、迷える子羊が納得できるように、正しく、説明してください」
《対義語をルビ添えないで!!!! 正しく説明してるのよ!!! これでも!!!》
これで規約に違反して作品BANとかごめんだからさ?! ちゃんとそういう規約とかはさ?! 物語を始めた神としては一読しとかにゃならんだろうって!!
そう必死に訴える神。
全てを白状しているのだろうが、90パーセント以上理解できず頭を抱えるベアトリーチェ。
考えることを放棄して斜め上を見つめだしたラザロ。
「……そうですか、それで? 何かわかったのですか?」
《天界に戻って規約読み込んできたところ、今の状態なら問題ないだろうけど皇帝がちょっとガチめに迫ってきたらガチで逃げてもらわないと多分年齢制限的に規約に反しますので公式ストップかかります。これ全年齢設定にしてるんで》
「もっとわかりやすく」
《誘い誘われギリギリを押さえつつ、本番行為は絶対に避けてほしい》
「本番?」
「アウトです!!!!!!」
何の話をしているのかさっぱり知りませんが結構色々アウトです!! と、ラザロが全身で待ったをかける。
心なしか、眼鏡も全反射だ。




