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数分で分かる北の大陸『モルオール』編
モルオール編のあらすじです。
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エリーとティアは、カイラ=キッド=ウルグスが勤める修道院に保護されていた。
エリーは、雪山で閉鎖された、世間から取り残されている環境の中、シリスティアの誘拐事件の解決、タンガタンザの百年戦争の中断と、ヒダマリ=アキラが世界中で勇者として認識されていることを知り、焦燥感に苛まれる。
そんなエリーたちとの合流を果たしたアキラは、モルオールの魔術師隊に所属するホンジョウ=イオリとの再会を果たす。
世界の時は巻き戻っている。
“二週目”に、それを予知と誤魔化していたイオリは、繰り返された世界の記憶を完全な形で有していた。
アキラは、今の自分が、過去の自分と同じように旅をし、着実に力をつけ、世界中から勇者と認識されるようになっていると思っていた。
しかし、すべての記憶を持つ彼女は言う。
“一週目”のヒダマリ=アキラの方が遥かに強かった、と。
自分への失望と不安、イオリとの軋轢、立ち並ぶ問題の中、エリーの故郷が壊滅したという知らせが届く。
アキラたちは再び東の大陸アイルークへ向かうことになる。




