数分で分かる第一部 ①冒頭(第1話)
大分古い作品なのであらすじまとめました。
説明の都合上時系列が微妙に違いますが、大体こんな感じです。
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神と魔王のいるお約束の異世界。
ヒダマリ=アキラは、気づけば魔物が存在し、魔術が発展した世界に勇者として転移していた。
その世界には、勇者には最大限の敬意を払うという、神が定めた、ありがたい“しきたり”があり、異世界物の物語が大好きなアキラは、望み通りの展開に歓喜する。
極めつけは、最初から絶大な威力を誇るチート性能の“銃”を最初から操ることが出来ることだった。
魔力による武具の生成―――“具現化”とよばれるそれは、何の戦闘経験も無いアキラですら、何の苦もなく瞬時に敵を撃破することができ、戦力面でも破格の待遇である。
あまりにも優しい異世界に、数多の素敵な作品よろしく美少女ハーレムを夢見るが、不慮の事故で、村娘のエリーことエリサス=アーティと婚約関係となってしまう。
その上、その婚姻関係は、これまた“しきたり”によって定められたもので、安々と反故にはできない強固な決定事項だった。
特定の相手と結ばれては、夢は叶わない。
なんなら魔王など無視して、ちやほやされたまま村で過ごしているのもいいかと思い始めていたアキラも、そして普通の恋愛と将来図に憧れていたエリーも結婚には断固反対で、魔王を倒せば、神がどのような願いも叶えるという噂をもとに、エリーと、彼女の双子の妹、マリスことマリサス=アーティと共に、魔王討伐の旅に出ることになる。