ご挨拶
「どうもこんにちは、私は困野と申します。
もちろん、偽名ですよフフフ。
私は優秀な科学者でしてね。私が作った未来シュミレーション装置というもののご説明をさせていただきます。
この装置の特筆すべき点はオーバーテクノロジーと言っても過言ではないアーティフィシャル・インテリジェンス、つまりAIにより様々に分離したシュミレーションをオートで作成し、その各シュミレーション毎に状況をまとめ問題点などを報告、改善方法の模索までを行ってくれる事です。
無能で盲目で難聴な政治家、おっと障害のある方々を悪く言うつもりはありませんよ。自分の利益になる事しか目に入らず聞こえもしない政治家を酷評しているだけですから。
人を導く器のあるものがいないこの世界の政治家に任せておけば衰退と滅亡への道が続いてしまう。
そこで私が作った未来シュミレーション装置がすべての政策についてのシュミレーションを行い、愚策にはNoを突き付け改善の余地があるものに修正を加えながら政策をより良くし、果てには世界を繁栄の道に導けることでしょう。
でもでも、私の自己満足では終わらせないために様々な年齢・性別・境遇にある人達にご協力を頂き、AIの視点以外もとりいれるために被験者の方々を用意させて貰いました。
それが皆さんです。」
困野の前にいくつか置かれた椅子に後ろ手に手を縛られ、目隠しをされた人達が座っていた。
抵抗しようと身体をよじったりしている人もいるが抵抗に意味はなかった。困野は笑顔を浮かべて
「ご安心下さい、死ぬ事もないですしあなた方の生活を一変させる事ができるほどの謝礼金も用意してますよ。
する事も座ってシュミレーションを体感するだけのお仕事です。
ではでは早速ですが、今回の体感するシュミレーションについてですが、完全監視社会と人格や行動による時給を元にした生活により、働き方改革やお金を貰える行動とは何か?を考える『時給生活』です。皆さんがシュミレーション内で大金持ちになれるのかはたまた社会から評価されずに底辺生活を送ることになるのかは皆さんの選択次第です。では行ってみよう!」
部下達が被験者をつれていき一人残った困野は
「お金を得るために監視を容認するのか?人の役に立つ行動がすべて金を払うに値するのか?仕事もしないで高給を貰う無能どもは生活していく事ができるのか?
さあ、ホームワークですよ!
HOW DO YOU THINK ?」