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モルガナイトな時間

 日曜日の午後、真梨柘榴まなし ざくろは買い物に出たついでに、昼食のハンバーガーを買って帰宅した。

 

 今年の春に大学へ進学した柘榴はいま、深森荘という中廊下式の古い木造アパートを下宿先にしている。深森荘は家賃が極めて安いことと、駅から近いこと、そして住人が女性だけに限られていることが特徴の場所だ。女性限定の理由は防犯上のためだと、柘榴は大家から聞かされた。数年前まではそうではなかったらしいが、入居者のほとんどが近隣女子大の学生になるつれ、いまの形態へと移行したらしい。ちなみに柘榴もその女子大に通っている。


 深森荘の共有玄関を抜け、柘榴は階段を昇り二階にある自室へ向かう。古いため、歩くたびにギシギシという不穏な音が鳴り、柘榴はいつか床が抜け下の階に落ちてしまうのではと心配になる。


 鍵を開け自室に入り、柘榴は買ってきた洋服を袋のままベッドの上に置く。それから洗面台で少しだけ乱れた髪を整え、ハンバーガーを持ってすぐに部屋を出た。


 ハンバーガーは二人分あり、もちろん全て柘榴が食べるわけではない。一つは向かいの部屋の住人、甘柿瑪瑙あまがき めのうのために用意したものだ。


 甘柿は同じ大学の先輩であり、端的に言って変わった女性だ。どこが変わっているかと言えば、まず自分からあまり食事をとらないという点。毎日三食を欠かさない柘榴からすれば、これはかなりの変わりポイントとといえ、一日なにも食べないことがあると聞かされたとき大きなショックを受けた。なにかに集中していると食事を忘れるということだったが、どんなに集中していてもお腹が鳴る柘榴からするとよく分からない感覚といえた。


 他にも多々、常人とはちょっとズレた感覚をもった女性で、いままで自分の周りにはいなかったタイプの人間であることは確かだ。なので甘柿と一緒にいる時間は面白いものといえ、ついつい彼女に構ってもらいに部屋へ行ってしまう。


 柘榴は短く息を吸ってから、向かいにある甘柿の部屋の扉をノックする。なかなか返事が返ってこないが、休日に彼女は出かけているということはまずない。少なくとも柘榴の知る限りではそうだ。もう一度ノックして待つと、間をおいてからようやく扉が開く。


「こんにちわ、瑪瑙先輩」

 扉から顔を半分ほど覗かせた甘柿に、とびきりの笑顔で挨拶する。ぼんやりとした表情の甘柿はわずかに目を細めたあと、扉の角度を外側に広げた。

「どうしたの、真梨さん」

 抑揚のない声で甘柿が言う。


 甘柿は明らかにサイズの合っていないダボダボのパーカーに、色の薄くなったジーンズという恰好だった。いかにも服装に興味がないといった感じで、化粧っ気も全くない。ただ元の顔立ちが整っているため、そのままでも十分に可愛らしい。ショートヘアと小柄な体躯が相まって、どこか幼い少年のような印象を受けるが、長いまつ毛や柔らかい線を描く顔の輪郭は少女的である。


 彼女がしっかりメイクをして着飾ったら、どれだけ可愛くなってしまうのかと、柘榴は甘柿を見るたびに思う。


「お昼ご飯買ってきましたよ」

 柘榴はハンバーガーの入った袋を軽く持ち上げる。

「どうせなにも食べてませんよね? 食べないのは身体に毒です」

「お昼ごはん?」

 頭を掻きながら、甘柿は小首を傾げる。

「いま何時?」

「えっと、一時十二分です」

 腕時計で時刻を確認しながら、柘榴は答える。昼食を食べる時間としては、まだまだ許容範囲内だろう。

「ああ、もうそんな時間なんだ」

「お勉強してたんですか?」

「まぁそんなとこ」


 そう言って、甘柿は部屋の中に戻ってしまう。帰れと言わないということは、中に入っていいということだと解釈した柘榴は、閉じていく扉の隙間から身体をすべり込ませる。靴を脱いで部屋の中に入ると、壁際に置いてある一台のパソコンが目に入る。柘榴が使うノートタイプとは違うデスクトップ型だ。ディスプレイにはいくつのかウィンドウにが表示されている。床には本と模型の箱が散らばっていて、甘柿はそれらをベッドの上に放り投げ二人分のスペースを作っていた。


 柘榴は出現したスペースに腰を下ろし、中央にあるテーブルに袋を置く。

「いくらだった?」

 まだ立ったままの甘柿が、辺りをキョロキョロと見回しながら言う。

「あれ、財布どこだっけ」

「いいですよ。頼まれたわけじゃないですし」

 ハンバーガーにポテト、ジュースを出しながら柘榴は笑う。昼食を買ってきたのは、甘柿がなにも食べていないだろうという心配が四割、個人的に彼女と一緒に食事がしたいという私的欲求六割からなので、お金をもらう気はなかった。ハンバーガーで甘柿と時間を共有できるなら安いという計算だ。

「いやでも、この前も奢ってもらったし流石に悪いよ」

「いいですからいいですから、これは趣味みたいなものですし」

「趣味?」

 甘柿は僅かに眉を顰めながら座る。

「ご飯を奢ることが?」

 柘榴はなにも言わず微笑み、ハンバーガを甘柿に手渡す。甘柿は不思議そうな顔をしていたが特に追及はせず、ハンバーガーの包みを開け食べ始めた。

「ほらほら、ポテトもありますよ」

「ありがとう」

「ジュースも、コーラとウーロン茶がありますけど、瑪瑙先輩はコーラが好きなんですもんね」

「まぁ、ウーロン茶よりは」


 甘柿が食事をする様子を眺めていると、昔に買っていたハムスターの食事を風景を思い出す。小さな口を一生懸命に動かしているところがそっくりで、とても愛らしい。柘榴は満足いくまで甘柿を眺め、自分もハンバーガーに手をつけた。


「なんでジッと見てたの?」

 コーラを飲んだ甘柿が言う。どうやら気が付かれていたらしく、柘榴はドキリとする。悪いことをしているわけではないと思うが、改めて言われると少しだけいけないことをした気持ちになる。

「その、ちゃんと食べてるかなって」

「なにそれ」

 ほんのちょっと、甘柿は数ミリだけ口角を上げた。

「私のことマジシャンだと思ってるの?」

「え、マジシャンですか?」

「食べ終わったと思ったら、こう、袖からハンバーガーを出すわけ。実は食べてませんでしたーって」

 甘柿は食べかけのハンバーガーを服の袖から出す真似をする。それだけの動きなのに妙にぎこちなくて、柘榴は思わず笑ってしまう。

「先輩は、マジシャンに向いてないかもですね」

「そう? 残念」


 微塵も残念そうではなかったが、甘柿はあまり感情を表に出さないので、本当のところは分からない。実はマジシャンになりたかった、という可能性もなきにしもあらずだ。柘榴は彼女が手品をしている想像してみようと試みたが、思い浮かんだのは絵本に出てくるような黒いトンガリ帽子に、黒いマントを羽織った甘柿の姿だった。


「今日はなんのお勉強していたんですか?」

 パソコンの方をチラリと見て、柘榴は尋ねる。

「卒論」

「卒論って、先輩まだ三年になったばかりですよね?」

「うん。ただ私のテーマはちょっと、まぁ、そろそろ準備しておかない難しいんだ。ゼミの先生も厳しい人だし」

「へぇ、大変だぁ。どんなテーマなんですか?」

「言っても分からない」

「わぁ、ひどい」


 柘榴は不満げに口を尖らせた。しかし彼女の言うとおり、きっと聞いても分からないので、実際はなんとも思っていない。それに甘柿がいまのような言い方をするのは、お互いにとって時間の無駄になるから、という彼女なりの気遣いからくるものなのだ。出会ってからの二ヶ月で、柘榴はそれを理解した。当初はそれが分からず怒りを燃やしたこともあったが、現在ではいまみたいに流したり、笑顔で受け止めることが出来るようになった。


 ただ圧倒的に言葉足らずなうえ、到底気遣いに見えない気遣いなので、きっと甘柿のことを勘違いしている人も多いだろう。しかしそれに関して、発言を省略するうえに言葉の選択を誤る甘柿に非がある。


「そういえば真梨さん、入学してからもう二ヶ月だけど大学には慣れた?」

 珍しく甘柿の方から話題を振ってきて、柘榴は驚く。それはいつだって、柘榴の役割だったからだ。さらにその内容にも驚いた。甘柿はそういう、自身に関係のないことを聞いてくるような人ではない。なのでまさに奇跡的な事態といえ、明日、空からなにが降るのか想像も出来ない。


 異常事態に二秒ほどフリーズした柘榴は、慌てて自身の思考を再起動させる。


「えっと、そうですね、だいぶ慣れました。課題とかは大変ですけど、高校のときとは違う勉強は結構楽しいです。学食のお料理も思っていた以上に美味しいし、ああでも、もう少し食堂が広くなると嬉しいですよね、お昼頃は席がいっぱいでなかなか座れないですから」

 滅多にない状況に高揚しているためか、柘榴は早口になっていた。プレゼントのラッピングを破る子供と似たような状態だ。

「なんか、いつも以上に元気だね」

 いつの間にかハンバーガーを食べ終えていた甘柿は、包みを丁寧に畳みながら言った。冷静に指摘されると恥ずかしくなり、柘榴は自分の顔が熱くなっていることを自覚する。


「ま、まぁ真梨は元気だけが取り柄ですし?」

 そう言って、わざとらしく咳払いをする。

「でも急にどうしたんですか? 先輩がそんなこと聞くなんて珍しいです」

「どうもしないし、珍しくもない。先輩後輩の一般的な会話のきっかけだと思うけど」

「先輩が会話のきっかけを求めているのがまず珍しいです」

「いや、なんかそれ凄い偏見」

 甘柿はポテトをかじる。

「もしかして真梨さん、私のこと変なヤツとか思ってる?」

「とっても興味深い方だとは思ってます」

「この局面では変な奴と同義だね、それは」

「あ、怒りましたか?」

「全然」

 甘柿は首を横に振った。

「白状するとね、実は少し心配しているんだ」

「心配? なんのです?」

「真梨さんが、あまり大学に馴染めていないんじゃないかって」

「え?」


 全く予期していなかったことに、柘榴は首を傾け大きく二度ほど瞬きする。いったいどうして、甘柿はそんなふうに思ったのだろう。彼女に大学の愚痴を言ったことはないし、講義にだってちゃんと出席している。いまのところ大きな不満はなく、それなりにキャンパスライフを楽しめていた。


「あの、瑪瑙先輩には、私がつまらなそうに大学に行ってるように見えます?」

「そんなふうには見えない。けど、ああ、ごめん、さっきのは失言だ。忘れて」

「無理です。先輩はどうしてそんなふうに思ったんですか?」

 問いに、甘柿はバツが悪そうに視線を泳がして、柘榴と目が合うと息を漏らした。

「……つまりさ、真梨さんって土日になるとほとんど毎回、私のところに来るでしょ?」

「ええ、そうですね」

「せっかくの休日、普通の大学生なら友達とどこかに出かけたり、そういうふうに時間を使うものじゃないの? まだやることの少ない一年生なら特に」

「うーん、確かにそうかもしれないですね」

「でしょ? なのに真梨さんはここに来るし、そういった話も全然聞かない。沢山喋るけど、その、友達となにかしたというのは聞かない。だいたい私への質問ばかり。だから、えっと」


 彼女がなにを言わんとしているのか、柘榴はようやく理解する。つまり甘柿は、柘榴には大学での友達がいないのでは、と心配しているのだ。まだまだ就活や卒論などに追われる時期でもないのに友達と遊んでいる様子もなく、休日になると自身のところに来るということに、なにかしら思うことがあるのだろう。


 しかしその心配は、はっきり言って杞憂だ。大学には普通に友達はいるし、平日は講義が終わったあとに遊びにいくことも多い。そのことを話題に出さないのは、特に意識しているわけではない。単純にもっと甘柿について知りたいという気持ちが強く、そちらが優先されてしまうだけだった。


 基本的に甘柿は、平日は遅くまで大学の研究室いるため話す機会がない。なのでほぼ確実に部屋にいる休日になると、ついつい昼食のデリバリーという理由をつけて彼女の部屋を訪れてしまう。このときくらいしか、甘柿とゆっくり話しを出来るタイミングがないのだ。


「瑪瑙先輩、もしかして私には友達がいなくて、その寂しさを埋めるために先輩に会いに来てると思ってます?」

「まぁ、近いことは思っていた。同じ大学で、真梨さんと初めて話したのはおそらく私だから、それで来ているのかなって。人間て、そういう傾向があるでしょ?」

「そんな、生まれたばかりの雛じゃないんですから」

「それはそうだけど」

「大丈夫ですよ。真梨にだってちゃんと友達いますから」

 柘榴はビッと親指を立ててみせる。

「そう。まぁ楽しくやってるならそれでいい」

「ええ、もうばっちりですよ!」


 ただ、いまの話を聞いてふと、柘榴の中で一つの不安が浮上する。否、それはずっと存在していたものではあったが、とりあえず見ないふりをしていたものだ。

 柘榴はもう完全に冷たくなっているハンバーガーを一口かじり、お茶で流し混む。


「あの先輩、私もちょっと気になってることがあるんですけど」

「なに?」

 床に残っている本に手を伸ばしていた甘柿が動きを止め、柘榴を見る。彼女の目を見て、やっぱりやめようかと思ったが、これからに関わることだと意を決する。

「なんと言いましょうか、えっとその、私がこうやってくることというのは、つまりですね、先輩にとって、迷惑ですか?」

「……お互い急の応酬だね。どうしたの?」

「だって先輩、私は友達がいなくて、だから先輩に会いにきてるって思っていたんですよね?」

「否定はしない」

 甘柿は姿勢を戻した。

「それってつまり、こうして付き合ってくれているのは同情してたからなのかなって、思ったんです。本当は迷惑だけど仕方なく付き合ってる、みたいな。そうじゃなくても前々から考えてはいたんです、瑪瑙先輩はどう思ってるのかって」

「ああ、なるほどね。うん、確かに真梨さんが言うような感覚を持っていなかった、と言えば嘘になる」

 甘柿はいとも簡単に言う。

「やっぱり」

 思わず肩を落とす。もちろん、甘柿が自分と同じレベルで楽しんでくれているとは考えていなかったし、部屋に戻るたびに迷惑だったかなと悩み、もう行かない方がいいだろうかとも思った。しかし思いながらも、甘柿がそれを口に出さないことを良いことに、見ないふりをしてきた。自分の感情を優先し続けたとも言える。

 だがもう決定的だ。柘榴は涙が出るかもと思ったが、まだ大丈夫そうだった。


「まぁだけどなんにしたってさ、こうして部屋に入れて一緒にご飯を食べているのは、私の意思だから」

「……どういうことですか?」

「声に元気がないね? それが取り柄じゃなかった?」

「いつでも元気な人間なんていません」

「正論だ」

 甘柿はテーブルに頬杖をつく。

「真梨さん、私はどんな理由があっても、自分の嫌だと思うことは絶対にしない主義だよ。これは言ったことなかったかな」

「でも、迷惑なんですよね?」

「迷惑だけど、嫌ではない」

「……それって矛盾してませんか?」

「矛盾していない感情がある? 少なくとも、私は矛盾することが感情の本質だと思ってる」

「なんですそれ、難しいです」

 珊瑚は思わず笑みを零す。きっと、嫌ではない、という言葉に少し安心したからだろう。単純な精神構造だと、柘榴は自分に呆れる。しかしこの単純さが、ときに自身を元気づけるのだ。複雑な泥沼よりかはずっといいのかもしれない。


「とりあえずさ、嫌だったらとっくに追い返してるってこと」

「……なら私はまた、先輩の部屋に来ても良いんでしょうか?」

 こんな話を自分からした直後だというのに厚かましいと思ったが、それでも柘榴にとっては大切なことなので言葉にする。

「なにも面白いことはないと思うけどね」

「瑪瑙先輩とお話するのは面白いですし、楽しいです」

「言われたことないなぁ。真梨さんも大概、興味深い人だ」

「それって、変て意味ですか?」

「どうかな。怒った?」

「いいえ、まさか」

「他に、私に聞きたいことはある?」

 甘柿の声音は、いつもより僅かにだが優しいものだった。もしかしたら気のかもしれないが、柘榴にはそう聞こえた。

「それはもちろん沢山ありますけど、次の機会にとっておきます」

「そう」

 本当のことを言えば、瑪瑙先輩は私と話していて楽しいですか、といますぐに聞いてみたかったが、やめておくことにする。嫌ではない、という言葉が聞けただけでも十分だ。いまこれ以上を求めるのは多分、お菓子売り場で泣きじゃくる幼い子供のワガママと同じだろう。だからその質問は甘柿ともっと仲良くなれたとき、そのときに聞いてみようと思う。どうすれば仲を深められるかは思いつかないが、きっとどうにかなるはずだと、柘榴は未来の自分に希望を託した。


 甘柿はなにもなかったように、もう本を読み始めていた。食事を終えたあとの、いつも通りの彼女の姿だ。普通の人なら今日くらいはそのルーチンを外しそうだが、甘柿らしいと言えばらしい。だから柘榴もいつも通り、そんな彼女を眺める。本を読んでいるときの、少し俯き加減の甘柿の顔が好きだった。冷たい感じだが知的で、グッとくる。


 そんなことを考えていると、不意に甘柿が顔を上げた。なにか言うのかと思ったが甘柿はなにも言わず、一瞬だけ微笑んだ。本当に一瞬で、瞬きするよりも先にその微笑みはどこかに消え、彼女はもう本に視線を戻していた。

 甘柿がそんな表情をすることは殆どはない。

 

 あるいは、はじめてみたかもしれない。

 

 完全に不意打ちで、柘榴は自分の心臓の鼓動が早くなっているのを感じる。

 

 この鼓動は、珍しいものを目撃できたから?

 

 偶然、流れ星を見れたときと同じ高鳴り?

 

 近い気がするが、決定的な違いがあるようにも思える。

 

 よく分からない。

 

 柘榴はなぜか彼女を見ることが出来なかった。

 

 いままで感じたことのない感覚。

 

 類似性こそあるが、現状、どこにもカテゴライズできない感情。

 

 そんな未知のなにかに戸惑いながら、もう一度、こそっり甘柿を見る柘榴だった。




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