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【語り】ケンジ②


次の日学校に行くと俺らは呼び出されて、先生に滅茶苦茶怒られた。


で、その日から俺は緩やかに外されるようになってったんだよね。

もうなんか俺が何言っても信じて貰えない空気っていうの? 学年が上がる頃には『ホラ吹きケンちゃん』って影で呼ばれてて、近所でも評判になってた。 『あの子は嘘吐きだから気を付けて』みたいな。


ない話もでっちあげられてて。

今までにあった別のヤツのしでかしたことも、全部俺が主犯になってるの。

頭にきてじゃあその通りにしてやろうって、非常ベル鳴らして『火事だー』とかやったらさ? 全然優しいんだよ、周り。


『コイツはホラ吹きだからしょうがないよね』みたいな。


強く怒られないのが超怖かった。怒らないけど圧があるんだよ……『ホラ吹きケンちゃん』がお前だろ?そうだよな?って。


俺はその日からお調子者の『ホラ吹きケンちゃん』であることを強いられてきた。


中学でも暫くそんな感じだったんだけど、高校は寮のある別の県の学校に行かせてくれって親に頼んで、そっからボッチ。


そもそもさ、なんでこうなったと思う?


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― 新着の感想 ―
[良い点] ありますよね、一度の食い違いで妙なレッテルを貼られる事。 とても共感しました。
[良い点] ホラ吹きケンちゃんの話自体が脚色されていて、ホラ吹きケンちゃんという可能性も考えてしまいますね。 なんたってタイトルにもなってますからね。 そして第2部分の感想が当たっていた件。 ホラー…
[一言] ホラーかなー。 ヒューマンドラマっぽい感じもします。
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