神の独白
途中からシリアスになります。
※視点変更あり
イェーイ!みんなのアイドル神様だよー!
地球っていう星でー、人間単位でいう65億年くらい前からー、神やってまーす!
なんかー、なんというかー、いきなりだけどー、生命の神秘ってすごいわ。
生き物がー、住める環境にしてー、試しにー、一個だけ細胞作ったらー、いつの間にか増えたわ。
しかもー、気づかないうちにー、陸地にまであがってきてたんだけど。まだ整備中だったのに…
そんなかでもー、特にー、猿が進化してできたー、人間っていう奴が凄くてー、ワタシの知らないー、「じかん」とかー、「くうかん」って概念をちくっちゃてたの。ワタシびっくり。
でもねー、最近ねー、いろいろとヤバイ、その人間っていう奴が。自然環境とかは、正直どうでもいい。自滅するのは、勝手だから。
じゃあ何がヤバイっていうと、アイツら勝手に神を作りだしたの。この地球では、ワタシがただ一人の神なのに死んだ人間を勝手に神にして崇拝したり、「神の声が聞こえる!」なんていってその神を信仰したり好き放題。しかも、その似非神でさえ私利私欲の金儲けに使われる始末。今の地球上でワタシを信仰しているの者は、ほとんどいない。
ありもしない似非神のために、毎日祈りを捧げてて、ありもしない似非神に殺し合いをしている。
何で神っていう存在に気づいておきながら、ありもしない神を作るのか理解できない。何で自分たちで作った神のために死ねるのかわからない。
たしかにワタシは今まで人間に干渉してこなかった。だから信仰されないのは分かる。でも似非神何て、ワタシより地球に干渉しない、ていうか存在しない神が信仰されるのか分からない。
たぶんワタシが今から人間たちに干渉しても、その似非神の信仰が熱烈になるだけ。
どうしようか…別にワタシを信仰しないのは勝手。でも「神」という名を勝手に使って私利私欲に走られるのは、人間に侮辱されている気がする。
……よし、地球作り直すか。今度は、人間なんてバカが生まれないように気をつけよっ♪
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<ある女子高生視点>
私は、×××。一般的な女子高生やってまーす。
いつもは、学校行ってテキトーに授業受けて、放課後には友達とオシャレなカフェに行くのが日課。
毎日、楽しい高校生生活してそのうちかっこいい旦那見つけて幸せな家庭を築くのが夢、、、だった。
今何が起きているのかわからない。さっきまでいつも通りだった。いきなり地面に一筋のヒビが入った。
私は直感する。世界が終わるんだと。周は阿鼻叫喚の地獄絵図。そして私の足元が割れ----------------
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<ある引きこもり視点>
俺は今日死ぬ。今、ビルの屋上にいる。今から飛び降りて死ぬ、、、つもりだった。
「ハハッ、ハハハッ!」
思わず笑いが込み上げる。
「みんな!みんな死ぬんだ!俺を散々いじめてきた奴も、見て見ぬふりしたクソ教師も、こんなクソみたいな世界のみんな、みんな全員が!!!」
周りは既に阿鼻叫喚。
俺は満面の笑みでビルから身を投げた。
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<ある牧師視点>
世界の終わり、それは突然やってきた。
「ああ****様。世界を今一度、お救い下さい。」
私は、祈り続ける。ずっとずっと。
その時間は、たったの数十秒。しかし私には、何年、何十年にも感じられた。
消えゆく朦朧とした意識のなかで、
『君たちはまだそれを信じ続けるんだね』
とハッキリと聞こえた気がした。
もしかしたら20秒後…