バレンタイン短編 ~全てのお約束、典型を添えて~ 再うp版
テンプレにテンプレあわせたものでよくあるお話です。
主人公とかヒロインとか名前はないです。単に幼馴染キャラが好なのでまぁ‥‥‥その‥‥‥。
そんな感じで一瞬で終わりますがお楽しみください。
若干加筆修正しました。
2月14日はバレンタイン。世の女性達は、きっと愛する人のため‥‥‥。
もしくは仕事の関係上で嫌々と作っている人もいるだろう。
「はぁ‥‥‥今年もやってきたか‥‥‥」
「そうだな‥‥‥この時期になるとやっぱり‥‥‥」
「「そわそわする」」
男子にとってこの日は異常に敏感なのである。特に彼女がいない男子は。
「お前は、良いよな~。幼馴染がいて」
「そうかな?」
「それも、学園一美人で成績優秀でスポーツも万能で‥‥‥」
「はは‥‥‥でも、最近は話はしてないからな~」
「は~?家が隣同士なのに‥‥‥」
俺と幼馴染は、学園に入ってからというもの話をしていない。
彼女が雲の上の存在になったからだと思う。
よくある話で男女の幼馴染は、気づいたときには話さなくなるというもののひとつだろう。
それにしても‥‥‥。
「~さん。今日も、可愛いですね!」
「い、いえ‥‥‥そんなことは‥‥‥でもありがとうございます!」
人気者なんだなぁ。幼馴染の彼女を見つめる。
「お~い!起きろ~」
「あ、ごめん」
「はぁ、あぁあれか‥‥‥幼馴染に見惚れたんだろ」
「そ、そんなことねえよ‥‥‥」
ふと、あいつと目があった。
だけど‥‥‥。
「‥‥‥」
彼女は目をそらした。
(まぁそうなるよな)
そして放課後。
「‥‥‥好きです。付き合ってください!」
あぁやってるやってるよ。本当にモテるな~とういうか逆じゃないか‥‥今日バレンタインなのになぜ、男子から告白してんるんだ?
「ごめん‥‥‥今は‥‥‥」
「そ、そうだよね‥‥‥~さんは‥‥‥~がいるんだもんね」
「‥‥‥関係ないよ‥‥‥幼馴染なだけだし」
「‥‥‥そっか‥‥‥わかった‥‥‥でも俺はあきらめないから、それじゃ‥‥‥」
そういうと、男子生徒は、彼女の元を去った。
(気づかれないうちに俺も帰ろう‥‥)
「あ‥‥‥っ」
なんていかないんだよな‥‥‥もうこれぞ典型的なお約束パターン。
彼女にバレてしまった。
「みてた?」
「がっつりと見てた」
「そっか‥‥‥」
「じゃぁ‥‥俺はこれで‥‥‥」
「ちょっと待って!」
「‥‥‥?」
「これ‥‥‥」
彼女は、鞄の中を漁り、可愛い包みを渡した。
「これは‥‥‥」
「そ、その‥‥‥バレンタインでしょ‥‥」
「そうだけど‥‥‥でも‥‥‥なんで‥‥‥」
「それは‥‥‥私が‥‥‥」
「‥‥‥」
「‥‥‥いえ、なんでもない‥‥‥今は‥‥‥それが精一杯の気持ち!それじゃ!」
彼女は夕日のせいなのか素なのかわらないが顔が赤くなっていて、走って校門を出た。
俺は、もらったものをあける。
そこには、チョコと手紙があった。
手紙を読み俺は。
「‥‥‥はは」
そこには、『学園に入ってからあまり話せてないけど‥‥‥昔見たいに‥‥‥なれたらいいなって、これからもよろしくね!』
と書かれていた。
明日は。
久しぶりにあいつと一緒に登校するか。
「あ、チョコのお味は‥‥‥しょっぱくない‥‥‥ちゃんとチョコしてる‥‥‥」
そこはテンプレではなかったのだった。