Regret~無自覚な境界線
僕は夜の淵にいる。
もうすぐ空が白んでくる。
僕の気持ちも淵にある。
もうすぐ夜が去っていく。
潜ることは許されない。
ただ端にいて時間を眺める。
どこにも架からず宙に注がれる無益な無意味。
浮かんでは去っていく、いくつもの形の定まらないもの。
柔らかな苦痛は微重な湿気を呼び寄せ孤独さえも遠ざける。
気怠い身体が酸素を求め欠伸する。
退屈に飽きた脳みそも欠伸を求める。
一致する現在の合理的な要求。
襲いかかる過去の猛烈な反動。
ああ、昨日は昼寝をしすぎた。