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約束は希望となるのか。
この世には稀に異能を持って生まれる者がいる。
此れはそんな力を持つ彼女の話。
ゆびきりげんまん
うそついたら
はりせんぼん
のーますっ
ゆびきった。
転生前の約束をするときの言葉遊び。
幼い私は何気なく当時お気に入りの女官と約束をした。
日々の不安といつ自分が狙われるかわからない恐怖。
いくら精神年齢が高くたって身体は幼子。
約束を守って欲しかった。それだけで私はこの魔物が蔓延る宮廷で明日を生きる事への希望が出来た。
《私を裏切らないでね?約束しましょ。》
数日後、約束した彼女は大量の針を飲んで死んでいた。
その時私は初めて自分が異能を持っている事に気がついた。