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真からでた嘘の活用法  作者: 空凪
6/6

この相棒に活気を

センスの系統とかいらない感じがしてきたので、そういう区分けはあるけど作中ではあまり重要視されてないって感じにしましょうかね。ゴードンさんのめっちゃ長いセリフが無駄に……

昼下がりの午後、お昼ご飯はゴードンさんが持たせてくれたお金、こちらの世界ではGゴールドで軽く昼食を済ませ、いよいよ初のお仕事に向かう中、一番の困難はパートナーをどうやって動かすかという事だった。


手始めに受付のお姉さんにオススメされたなんちゃらバードとかいう魔獣の討伐を受けてみた。いわゆる初心者向けのクエストで危険度はほぼ無いというがやはり緊張はする。それを受ける最中もこちらをじ〜っと見ながら無言の圧力をかけてくるミクは日々のエネルギーを全て眼力にまわしているのではないかというほどの意志を伝えてきた。


すなわち、なんで私が働かなくちゃいけないの?あんた1人で行けやこの金ヅルがぁって感じの意志。


「なぁ、そろそろ行こうぜ?じゃないと今夜の飯はそこらへんに生えてる雑草になっちゃうぞ?」


どこから持ち出したのか布団に包まってテコでも動かない!という意志をひしひしと醸し出す塊に向かって声をかける。


「君1人で行きなよぉ、ミクは勝手にあの楽園から連れ出したことにまだ怒ってるんだからぁ。あ、そーだぁ。君が今日のミクの生活費を稼いできてくれるならぁ明日から働いてあげても良いよぉ」


なんともまぁ豪胆な性根の持ち主である。結構相手にするのも疲れてきたのでこのまま放置するのも有りか?などと考えてしまう。しかし、そんなことをすれば全く関係のない人様に迷惑をかけるのは必至、俺も関係無いといえば関係無いのだがこちらの世界の人達に迷惑をかけるわけにもいかないのでどうにかするしかあるまい。


「そんなこと言わずにさぁ、2人でやったほうが早く終わるし、その分、晩飯にも早くありつけて良いこと尽くしだよ?ミクちゃんもいつかは独り立ちするかもなんだからさ、この世界の勝手はわかっといたほうが良いと思うんだよね」

「え?独り立ち?君がミクの保護者になってくれたんじゃないの?あと、ミクちゃんっていきなり馴れ馴れしくない?ミクさんかミク様でしょ?」


ガチトーンで色々と理不尽にまくしたてられてしまった。なんだこの女……なんで自分より見た目年下の女子にさん、様を付けて呼ばなければならないのか、あと馴れ馴れしくすんなって、それ養ってもらおうとしてるやつのセリフなのか?どんだけ甘やかされて育ったんだ……落ち着け、相手のペースに乗るな。乗るとしても自分の有利な方向にするときだけだぞ、俺!


「えーと、じゃあミク、お前って今何歳?」

「いきなり呼びすてぇ?まあ、ミクちゃんよりかはいいけど。あと女性に年齢聞くなんてどんな教育受けて育ったのぉ?もっぺん幼稚園からやり直ししてみればぁ?こっちの世界の教育を受けたほうがマシかもだしさぁ」

「女性扱いされて欲しかったらまずその布団から出てからにしろ。あとそんなチンチクリンな姿を女性の例に出すのもおこがましいわ」


おっと、つい本音がでてしまった、冷静になれ俺。まあ、冷静に罵倒してやってるんだが、どうやらミクとは有効的な関係を築けそうになさそうだ。


俺の冷ややかな態度が功を奏したのかミクは目をパチクリとしてぶすっとしながら布団から出てくる。


「……まず自分から色々と自己紹介しなさいよね。まあ、いいわ、ミクは小森未来、未来と書いてミク。年は高2よ、これでいい?」


案外素直だった。流石は干物女志望だけあって多少の空気は読めるらしい。若干ウザかった語尾の伸ばしも消えてちょっとはマシになっている。あと、高2で俺と同級生だった。この性格のねじ曲がり方から小、中学生ではないと踏んでいたが……だからと言って同い年とも思えない見た目をしている。


「そうか、よろしくなミク。俺は荒木真、マコトでいい。年はお前と同じ高2だから呼び捨てでいいな。よし、自己紹介も終わったし、さっそくクエスト行くけど良いよな?」

「……なんかいきなり雰囲気変わったね。ゴードンさんといる時とは別人見たいで怖いんだけど。」

「それを言うならミクこそ、脳味噌までだらけきった言動が嘘みたいだぞ。それを続けてくれるとありがたいね」


かくして、ようやく冒険へと旅立つための準備が整い始め、色々と観念したミクを連れてさっそく目的地へと歩き出したのであった。ちなみに初心者お助けグッズとして俺には短剣、ミクには初級魔法の書が配布されていた。




やっぱり二千字程度じゃ少なく感じたので次回あたりからもうちょっと腰を据えて多めに書こうかなと思ってます。ふと見たらユニークユーザーが100人くらいいて少し嬉しくなった空凪です。

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