納期に追われる大錬金術士
「おいゼクセン!真銀の抽出間に合ってねえぞ!!」
ガンド、煩い!
「そんなものはリーベルトの担当じゃ!魔力薬を飲ませて炉を回させよ!!」
「ゼクセン、吾輩もう4日寝てないのである。そろそろヤバイのである」
ええい!ならば覚醒薬も追加じゃ!!後で中和剤に付け込めばなんとかなるじゃろう!!
「お父様、この設計図通りでは胸部の装甲厚が不足していると報告致します」
うぬぬ!コレでもまだ足りぬと申すか!ワシは大きいのも小さいのも好きじゃがお前には控えめな方が似合うとゆうに!
「ええぃ!オプションじゃ!後付け交換式にしてくれるわ!これで文句はないじゃろう!」
「ガンド設計変更じゃ!図面を上げるで、暫し待つのじゃ。081番から181番は廃棄じゃ!鋳つぶしてしまえ!!」
「おいコラふざけんな!!これ作るだけで俺の弟子が2人ダウンしちまったんだぞ!!」
「文句ならアルテアに言えぃ!!わしゃ知らん!」
「設計変更……作り直し……はは、ははははっ」
「オヤジ殿!リーベルト師匠が壊れました!!」
いかん、今リーベルトに離脱されたらワシが死んでしまう。
「ラジエル!隣のダンジョンから魔力を盗んでくるのじゃ!その間一時間だけリーベルトを眠らせるぞい!!」
「荒事になったらアルテアをぶち込んでおけば良いのじゃ、今の状態でも十分お釣りがくるわい」
「ゼクセン!」
「お父様」
「オヤジ殿!」
「Zzzz……」
うがぁぁ!
ワシは隠居のはずなのに!すろーらいふはどこに行ったのじゃ〜!!