07
初投稿から一週間が経過しました。
反応を見ていましたが、600ものPVがありました。
自分には多いのか少ないのかわかりませんでしたが、まだストックがあるので放出してみたいと思います。
魔力切れにて失われていた意識が次第に覚ましていった。どうやら、まだ草原にいるようであった。
「坊主、目を覚ましたのか?」
そこには見知らぬ男が立っていた。20代にならない位の男はこちらを向きながら話しかけてきた。
「あ…あなたは?」
立ち上がろうとしてみたが、体に力が入らなかった。
「坊主は魔力切れを起こして倒れていたんだ。俺はジョン・ハンター。王立ヒルデガルド魔術学園の学生だ。嬢ちゃんの悲鳴を聞いて駆けつけたんだ。」
周りを見渡すと心配そうに寄り添うティンの姿があった。
「レヴァン、大丈夫?いきなり倒れて心配したよ。」
ティンがやさしく声をかけてくれた。
「さっきも言ったが、魔力切れだ。あれほどの強力な魔法を使ったんだ。無理もない。」
「あれほど?それほど強かったの?」
初めての魔法であり、強弱についての材料がなく詳しく分からなかった。
「おいおい、お前の師匠はいったい何を教えていたんだ。プラントベアーにあれほどのダメージを与えるなんて騎士団の連中でもなければ使うことができないぞ。まさかそんなことも教えてもらっていないのか?」
「人に教えてもらっていないからわからないんですよ。魔法もほとんど初めて唱えましたから。この辺じゃ、魔法に詳しい人もいませんし、どう勉強すればいいのかもわかりませんしね。」
その発言を聞いたジョンは意外すぎて開いた口が塞がらないようであった。やはり、あの魔法は強すぎるのか?
「あの魔法が…初めて?」
「ええ。可燃性のガスを魔力で作り、魔力操作して空気を集めて着火しましたから。原理を知ればそれほど難しくはないはずです。」
「レヴァンってすごいんだ。まほうってむずかしいだよね。」
魔法の話をしていたら、ジョンの返答がなくなってしまった。
「初めてであの威力だって。その前に可燃性のガス?空気を集めた?なんだいったい。炎の魔法は火のエレメントを集めて行うものじゃないのか?まさか、全く四元論とは違う方式で炎の魔法を唱えたのか。ありえない……」
ジョンは独り言のようにぶつぶつ呟いていた。
しばらく、小声での独り言を繰り返していると突然ジョンはレヴァンに話しかけてきた。
「レヴァンって言ったか。師匠がいないんだってな。魔法についてもっと学びたいなら俺が少しの間だけ、教えてやってもいいぜ。」
ジョンは思わぬ提案をしてきた。レヴァンはその提案に非常に魅力を感じていた。
「ぜひとも教えてください。魔法について学びたかったんですよ。」
こうして、ジョンとの奇妙な師弟関係が始まった。
6時から2時間おきに流していきたいと思おます。
今回は07~13まで7話分です。