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ファンタジーにおける科学論  作者: 犬養 黎也
第一章 村での生活
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06

 熊、ネコ目クマ科の構成種の総称である。

 すみません。パ二クリました。


 眼前に迫るクマに恐怖しながらも、何とか彼女を…ティンを救わなければならない。戦う術を学んでいない俺にできることといえばこの間で来た魔法だけ。それさえできなければ俺はこのクマに食べられる。今ある全てをこの魔法にかけるしかない。


 クマは俺たちを獲物に定めたのか、一歩一歩確実に近づいてくる。怖い。逃げたい。もう駄目だ。

 不安に押しつぶされようとしながら、感じるものがあった。

 ティンは不安から震えながら俺の袖をつかんでいる。せめてティンだけでも救わなければ。前は救えなかったから、今度こそ救うんだ。


 恐怖の中でも一度死んだ経験からか冷静さを取り戻していき、魔法を発動させる。魔法はイメージを行い、正しく理解した現象に影響を与える。ここでイメージするのはガスバーナー。蒼炎をもって全てを焼き尽くす。自分の持つ魔力を可燃性のガスに。一般的に都市で使われていた都市ガスに変換する。この工程で魔力がごっそり持っていかれる。それでもやめることはできない。後は周りの空気を集め多くの酸素を炎に与える。後は着火するだけ。


 恐怖が近づいてきた。そのせいでイメージが恐怖に塗りつぶされる。駄目だ!ここで恐怖に影響されてしまうと正しいイメージができない。意識の中からせまりくる恐怖を意識から外す。


 イメージするのは炎を作る原理。可燃物としてのガス。酸素を集める仕組み。そして、最後の着火を行うための火花。


 イメージが恐怖に勝ち、魔法が発動させる。


 それは蒼炎の柱であった。全魔力を持って作られたそれは、あらゆるものを焼き消すかのようにクマに襲い掛かっていた。

 クマは瞬く間に焼かれていくと苦しみの声をあげていた。


 「ぐヴぉーー!」

 蒼炎の柱からゴーという音と中でうごめくクマの鳴き声が混ざり、ありえない音だけがこの場を支配していた。


 「す…すげぇ!」


 どこからともなく声がする。意識の外からの声に反応することはできず、魔力切れからなのか全身の力が抜けていくようであった。そして、その場で膝を折ると蒼炎の柱は消え、炭になったクマが出現した。

 何とか勝つことができたのか?


 そう思うとクマはゆっくりとであるが動き始めた。しかし、確実に近づいてくる。

 クマの全身に植物がまとわりつき、それによりクマ本体を守っていたようである。それでも本体もやけどがひどく死は逃れきれないであろうが、最後の意地で道連れがより多く欲しいようであった。。

 「だめ……か!」

 そう思った瞬間、黒い影が俺たちの前に現れた。そこで僕の意識はなくなってしまった。


 とりあえず6話目まで投稿してみました。一応、このくらいの1話ごとの分量で10話くらいまで用意はしています。次の話は1週間ほど反応を見てから決めていこうかと思います。

 このまま感想が一切ない場合はこっそりと消して行く可能性が高いです。

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