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ファンタジーにおける科学論  作者: 犬養 黎也
第一章 村での生活
3/14

02

 話を貯めてじわじわ出そうと思っていた時期がありました。

 とりあえず中身がないと始まらないので6話目くらいまで一気に出してみることにした。

 赤ん坊での生活は意外に早く過ぎ去っていった。


 両親は農家であるようで母は俺を背中に背負いながら仕事をしていた。正直に若い女性のおっぱいを吸うのは羞恥の極みであったが赤ん坊らしく生活するためには仕方がなかった。そんな赤ん坊の暮らしをしながら、会話を聞き一生懸命言葉を学んでいった。


 体が少しずつ大きくなっていくと次に歩く訓練を始めた。夜に寝かせる前に母の背中から解放され、そこからは体を動かしていった。歩いたことのない体は脳の命令であっても正しく受け付けてくれない。何日も訓練をしながら徐々に歩けるようになっていった。初めて歩けるようになったときは両親は自分のことのように喜んでくれた。


 徐々に異世界の暮らしに慣れていった。その中で、この村の名前がクロウ村、父はヴェレン、母はレーティス、そして俺はレヴァンというらしい。苗字は貴族しか持っていないらしく。この村の名前からクロウ村のレヴァンという名前になった。そんな、全力で学ぶ生活が続いて3年。俺も4歳(数え年)になっていた。

 そんな、クロウ村では村祭りが行われていた。俺が幼くてしばらく来れなかったようだが、今年は俺を連れて村祭りに参加するようであった。


 この村祭りはクロウ村の土地神に収穫物を贄として、翌年も五穀豊穣を願うというものであった。

 「ヴェレン!久しいな。最近はお互いに子育てがあって、会うことができなかったからな。」

 父に話しかけてくる人物がいた。その人物は農家というよりかはもう少しいい身なりをしており、締まった体をしていた。


 そして、その腕の中に俺と同い年位の少女が眠っていた。。


 「久しいな、ローガン!元気そうで何よりだ。一応、紹介しておこうか。俺の息子のレヴァンだ。」


 「レヴァンです。4さいになります。」


 まだ、たどたどしいが自己紹介を行った。子供の定番の自己紹介である年齢を応えてみた。


 「中々、賢そうだな。ほんとうにお前の子か?」


 「疑いたくなるのはわからないでもないが正真正銘の俺の子だ。」


 父は自慢げに俺のことを紹介してくれた。少しだけ、父の期待がこそばゆかった。

 父親同士の会話でローガンの腕の中の子が目を覚ましてしまった。眠気眼でこちらを見ていた。

 ……子供ってかわいいな。俺はロりじゃないけど。


 「こっちも紹介しておこうか。この子はティンっていうんだ。年は同じくらいなんだ。」


 「よろちぃくおねがいしまちゅ。」


 うわっ!やっぱりかわいいな!俺はロリコンじゃないけど。


 「ヴェレン。そういえば頼みたいのだが、また買い付けに行かなければならないんだが、しばらくの間でいいからうちの子を預かってくれないか?今度、お前のところで買う小麦に色を付けてやってもいいからな。」


 「うちもこの子がいるから、気軽に頷ける話じゃないからな。」


 父親同士でまだ話を続けている中で、俺は違うものに注目してしまった。

 そこにいたのは道化師であった。年に一度しかいない村祭りでその道化師は人々に手品を見せているようであった。しかし、ここは異世界であり、俺はこれが魔法であると不思議な革新をしていた。どこからともなく炎の球をだし、まるでお手玉をするように手の上で自由自在に動かしていた。その幻想的な手さばきに魅了されていた。それはまさに魔法というものを見世物として最高のものであった。


 後から聞いた話ではこの道化師は国の政策の一環で子供に魔法を見せることでより多くの素質のある子供が魔法師なりたいと思うように仕向けるためのものであり、まんまと俺はその罠にはまって抜け出すことができない位置まで一瞬にして嵌ってしまった。



 「この世界には魔法が存在しているのか!」



 科学とは元来知らないものをまとめた知識であり、魔法はその知らないことの塊であった。この不思議を解き明かして俺も魔法を行ってみたいと強く感じてしまった。

 


第4部分 03 2014/10/11 12時 投稿予定

第5部分 04 2014/10/11 14時 投稿予定

第6部分 05 2014/10/11 15時 投稿予定

第7部分 06 2014/10/11 18時 投稿予定


 気が向いた人は読んでみてください。感想をお待ちしています。

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