夢現 その15
投稿39回目(*^x^)
ユサユサっと体を揺すられる感覚に閉じていた目を開けと真っ先に見えたのは
「ロゼお嬢様おはようございまーす!」
何故かメイド服を着た小ちゃな絵理子・・・っではなくてジゼルちゃんのお顔でした・・・うたた寝でも夢を見るのですね。
「んぅ・・・おはようジゼル・・・っでその格好は何?」
ベッドから起き上がり背伸びをしてから何故、ジゼルちゃんがメイド服を着てるのか疑問に思って質問しました。
「はぁ・・・ジゼルお嬢様がどうしてもメイド服を着てお嬢様を起こしに行きたいと駄々を捏ねられたのですよ」
私の部屋の扉を背に立っていたメイド服姿のリーリンが眉間を抑えてため息を溢しながら私の質問に答えてくれた。
「よく許したね?」
リーリンなら『貴族のご令嬢がメイド服を着るなど有り得ません!』と一喝することが容易に想像出来るのに・・・意外です。
「・・・脅されたのです」
リーリンは悔しそうなお顔で物騒なことを言うので驚いてジゼルちゃんを見ると勝ち誇ったようなお顔・・・所謂、ドヤ顔ですね。
「噂の彼のことを他の侍女仲間にお話するって言ったら快くメイド服を貸してくれましたの!」
えっへんっと胸を張るメイド服姿のジゼルちゃんはかわいらしいのですけどここはお姉さんとしてしっかり注意すべきですね。
「ジゼル・・・昨日のお話は私たちの秘密だと約束したでしょう?それをダシに使ってリーリンに無理なことを頼んだら・・・約束を破ることになることがわからない?」
ジゼルちゃんは私の言葉にショックを受けたようなお顔をして俯いてしまいました両手で服をきゅっと摘んで震えてる姿に胸が痛む。
「私を起こしに来てくれたことはとっても嬉しいのよ?・・・だけど、そのためにリーリンが教えてくれた秘密を守る約束を破ってもいいことにはならないわ・・・ジゼルならわかるわよね?」
俯き震えるジゼルちゃんの握り締められた手を取って握り目をあわせて言い聞かせるように話すと涙目のジゼルちゃんはこっくりと頷きます。
「だったら・・・リーリンに謝れるよね?」
頷くジゼルちゃんに私は優しく微笑んでリーリンに謝るように促しました。
「・・・うん」
ジゼルちゃんは小さく頷くと扉を背に立ったまま私達を見ていたリーリンの所に向かう。
「・・・ご、ごめんなさい」
リーリンの前に立ったジゼルちゃんは申し訳なさと許してくれるか不安でまともにリーリンを見れずに小さく謝りました・・・少し涙声です。
「許しません」
リーリンは無情にもジゼルちゃんの謝罪を受け入れないように冷たく言い放ったあとに再び口を開きました・・・今度は優しく。
「謝る時はちゃんと人の顔を見て言わないといけませんと私は言いませんでしたか?はい、やり直しです」
リーリンに『許しません』と言われてショックを受けたジゼルちゃんはリーリンを真っ青なお顔で見つめましたが・・・その後に掛けられた言葉にぽろぽろ涙を流しながらしっかりリーリンを見て・・・
「ごめんなさいリーリン・・・本当にごめんなさい」
涙を流して謝るジゼルちゃんをリーリンは「はい、よくできました」と微笑んで許してくれました・・・ちょっとやり過ぎた気がするけど・・・秘密を破るようなことはダメだってことがこれで理解出来ましたよね?
泣き疲れたジゼルちゃんが眠ってしまったので私のベッドに寝かせる。
「お嬢様・・・ありがとうございます」
リーリンがお礼を言うので私は気にしないでと言う意味を込めて微笑む。
「ジゼルはまだ小さいから悪気なんて全然なかったと思う・・・」
私はジゼルちゃんの涙を指で拭ってからリーリンに告げる。
「だけど、今のうちに理解出来た方がこの子のためになる」
リーリンは私の言葉を聞いてにっこりと優しい微笑みを浮かべました・・・何故でしょう?
「お嬢様もずいぶん立派になられましたね」
「・・・そんなことない」
優しい眼差しで立派になったなんて言われたら恥ずかしさでお顔が熱くなる・・・リーリンに見られないようにそっぽを向きながら恥ずかしさとは違う嬉しさも感じて更にお顔が熱くなるのを感じました。
約束を守ることはとっても大事なことだと思います(´・x・`)




