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最後の日 プロローグ
これは、ある一週間の物語である。
その一週間はとても長く、とても壮絶な物であったという。
その一週間に多くの出来事が起きたという。
戦争から革命に至るまで一週間を暇なく過ごすには十分すぎる出来事だったという。
しかし、その一週間の記録は最後の日のみ記録に残っている。
残り6日の記録はどこへ消えたのか。それは今でもわからずじまいである。
だが、最後の日の記録は研究者たちを大いに喜ばせたという。
だが、当事者は酷く悲しんだという。
これは、その最後の日の物語である。