第十二話 - 必要性の低そうな薬の授業の時間
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|火の色を変える魔法|
所謂炎色反応を魔素で無理やり起こすらしい。
特筆した点がない、どうでもいい魔法だ。
[りんごを茶色くする魔法]
酸化を魔素で無理やり起こすらしい。
その後食べても特に人体に影響はない。
[金属を錆びさせる魔法]
りんごを茶色くする魔法と同じ感じだ。
嫌なアイツの自転車のブレーキにつかってやろう。
[キノコを無くす魔法]
毒キノコ処理用に作成された魔法。触らずとも一気に広範囲を一掃する。便利。カビも消せる。
ー〇書斎
アーノルド「...埃めっちゃあるなぁ...」
書斎。古い本から新しめの本まで、色々なものがある。本だけに限らず、謎の瓶や、得体の知れない刃物、極めつけにはカエルの干物まである。
アーノルドはこの部屋があることを知らされていなかった。リツェルの部屋から直接繋がる形に存在する、それも地下にあるからだ。そんなところが掃除されているわけもなく、遂にカビも見えてきた、というわけでリツェルに初めて明かされたのだ。
アーノルド「うわっ、埃の塊まである...なんか濡れてるとこもあるし...くせっ...」
不潔の代表格とも言えるだろう。天井から照らすランプは光が微妙に足らず、足元を見えにくくしている要因の一つだろう。
...数分間掃除を続けていると、他よりも埃をかぶっていない本を見つける。表紙には...”手品で使える!オモシロ魔法辞典Vol,1.0 火の色を変える魔法、りんごを茶色くする魔法、金属を錆びさせる魔法...”と書かれている。
アーノルド「...これゴミか?一応とっておくか...」
ー☆数分後、リツェルの部屋
アーノルド「...終わりましたよ...カビを消す魔法ないんですか...ホント面倒だった...」
リツェル「ご苦労様〜 確か...あの本に書いてあった筈よ。ちょっと待っててね。」
アーノルド「はぁ...ってか本に書いてある魔法ってなんかかっこいいな。」
少しして戻ってくる。
リツェル「ねぇ...掃除で本捨てた?」
アーノルド「破れてるやつと...あといらなさそうなやつ捨てましたよ。その袋の中にあります」
袋を漁るリツェル。
リツェル「...あったあった、これこれ!」
さっきの謎の本である。
リツェル「この...ここだ!”キノコを無くす魔法”これなら使えるんじゃない?」
キノコは菌類だがそれでカビが消えるのだろうか。カビ掃除が終わった今、確かめるのは面倒だ。
アーノルド「...終わる前に教えて欲しかった...
ってかその本なんなんです?要ります?」
リツェル「重要よ!雰囲気作りとか...あと...うん...」
言葉に詰まるが、気を取り直して喋り始める
リツェル「たとえば、古びた館に新品のツルツルの美味しそうなリンゴがあった場合と茶色く変色した、表面も乾いたリンゴがあった場合、どっちの方が演出としていい?」
アーノルド「そりゃ後者ですよ。...いや、前者もちょっとあり得なくも...」
リツェル「...例えが悪かったか...兎に角!そういうもんなの!火の色が違うとなんか高級感が出るしね!」
アーノルド「出ますかね...」
リツェル「普通の炎より青とかの方が実験の感じでて良くない?」
アーノルド「わかんないっすけど格好いいですね。緑とかも...」
リツェル「そういうもんなの!色が違うとなんかいいなーみたいなね!」
アーノルド「なるほど。...キノコを無くす魔法ってどんな作用が働くんです?」
リツェルは好機とばかりに話し出す
リツェル(これ授業ってことにできるわね!ちょうど先週授業なかったし!)
「わかった。教えてあげる!」
本を読む
リツェル「えーと...?魔力がキノコの根を破壊して、そのまま溶かして分解します...危険ですから使用時に半径1m以内に入らないでください...だって!」
リツェル「よし!授業終わり!」
拍子抜けである。彼女らしいといえば彼女らしい。
アーノルド「...え?短くないすか?ってかそれだけなのに授業?」
リツェル「さー、終わったから早くゴミの分別してね〜」
半ば無理やり部屋から出される。
アーノルド「...この本捨ててやる...」
...アーノルドの復讐の日々は続く!
テスト終わりました!ふにゃラ〜です!
帰ってくるまで少し落ち着かないですね...あと寝不足...
次は三年生ですし、ちゃんとワークも常日頃から進めていかないとなと思いました。
これからも先週のように突発的な休暇を取る場合もあると思いますが、それでもよろしくお願いします!




