第十一話 - 「魔法」の授業
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|モスコラシエン帝国|
ロンヴァルディア大陸北部地域に昔存在した帝国。皇帝の権限が強い。
遊牧民や隣国から度重なる侵攻をうけ、一時滅亡しかけるも、魔法の会得により勝利、一時期覇権を握るものの、それ以上の技術の進展はなく、結局滅ぼされてしまった。
黒パンが名産。
リツェルは飽き飽きしていた。
朝起きて、薪を燃やし、薬の研究をし、たまぁに授業をし、薬の生産をし、ご飯を食べ、風呂に入り、寝る。
同じような淡々とした生活に嫌気がさしていた。とても彼女らしい。
変化を求めていた。ここ最近、ずっとこれが続いている。
そこで彼女は思いつく。
リツェル「あ、魔法もおしえちゃお」
薬の授業と何が違うのか。そう思うだろう。しかし、少しの変化であったとしても彼女には必要不可欠であったのだ。なにしろ薬も教えることは減って来た。魔法ならどうだろう。魔法について、魔法元素について、薬との違いについて...こう、特定の魔法に限らずともかなりの量の授業の題材がある。
そうと決まれば直ぐ行動。
リツェル「助手くーん!」
アーノルド「はーい」
リツェル「今日はねぇ...特別に魔法を教えてあげる!」
アーノルド「...マジっすか!?」
魔法。それは、とてつもなく浪漫のある格好いい物。
男など、浪漫さえあれば食いつくのだ。肉もあるとなお良い。
リツェル「喜んでくれて嬉しいわね。今日は、“魔法”について授業よ。」
外に出る。冬の冷たい空気が体を刺すようだ。
リツェル「さぶっ...」
...授業が始まる。
リツェル「...っと、魔法の起源は結構最近なの。最古の魔法は919年のモスコラシエン帝国での魔石の実験により偶発的に発生した発火事故とされているわ。実用化されたのは三年後の922年。棒の先に魔石をつけた原始的な杖を使用したわ。」
木の棒を数本そこら辺に置く。
リツェル「魔法はイメージ、こう言われることが多い理由は、意外とやる気だけでおこせること。」
井戸から水を汲み、木の棒にかける。
リツェル「こう、濡れた木の棒でも...!」
炎魔法を使う。水に濡れた木の棒は水を知らぬかのように燃え盛る。
アーノルド「...火が強かっただけじゃ?」
待ち望んだ言葉を聞き、すぐさま返す。
リツェル「じゃあもっとわかりやすい例をするわね!」
バケツに水を汲む。ゆらめく水面は少し固く見える気がした。
リツェル「このバケツの中でも...!」
バケツの中に火が出る。水を通して見える火はどこか幻想的だ。
アーノルド「...綺麗...」
リツェル「今回の授業は終わり!」
アーノルド「...え?ちょ、ちょっと!流石に短いですよ!まだ6分くらいしかしてない!」
リツェル「しょうがないじゃない!さっき決めたんだから。」
アーノルド「見切り発車で授業しないでくださいよ!...ってか見切り発車にしても短すぎだろ!」
リツェル「次はちゃんとやるし...許して?」
アーノルド「...じゃあこれからぐっすり眠らせて頂きますから。雑用は次の授業までしません。その授業も短かったらこの生活を続けますからね。」
リツェル「え...えぇ...?ええぇぇぇ...」
ゴミ捨てどころか、
風呂洗いもままならない、そんなリツェルに全ての家事を丸投げする...諸刃の剣のようだ。
...続く。
さようなら一月!よろしく二月!ふにゃラ〜です!
遂にネタ切れです...!まぁ、十話過ぎたくらいだしちょうどいいんじゃないですかね。知らんけど。
閲覧していただけるだけで本当に嬉しいので、これからも引き続きよろしくお願いします!それでは!。




