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恋バナボタン

"「恋バナボタン?」

「そうよ、これがあれば奥手な人でも話が出来るの」

「そんな胡散臭いアプリ、どこで見つけたのよ」


 私は親友のチャコにスマホアプリの事を教えてもらった。

 しかしこんな胡散臭い物をそのまま信じるなんて、こんなのどうせインチキでしょ。


 そうじゃなきゃどうせ出会い系サイトみたいに後で鬼課金のガチャ確定。


 触らぬ神に祟りなし、私はその日はそれをスルーして帰ることにした。


 ピコンッ! MINEマインの通知が来た。

 どうやらチャコからみたいだ。


「まそっぷ! 彼氏が出来ました」

「はっ!? 何それ???」


 幼稚園以来の私との彼氏いない同盟は脆くも崩れ去ったというの? この裏切者ー!


「チャコ! 彼氏が出来ましたってどういう事よ!?」

「だからあのアプリのおかげだよ。恋バナボタン。アレってね、自分の思いをいくつも用意して色々な色のボタンに合わせて押すと、勝手に告白文を作ってくれるの」


 なるほど、最近話題のAIで絵を描くみたいなものか。


「それでね、実際文章を作ってもらって部活の先輩のタケシ先輩に出来た文章をマインで送ってみたの。そうしたら返事がもらえたってわけ。どーだ、羨ましいだろーうりうりー」

「う、羨ましくなんて無いわよっ! それよりそのまそっぷ! って何ヨ!?」

「あ、これ昔のギャグマンガのネタ。タケシ先輩が教えてくれたの」


 あー何だかやってらんないんだZE!

 彼氏が欲しいと思った私も恋バナボタンをインストールする事に決めた。


 『大変申し訳ございませんが、お客様の端末には未対応です……。』

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