表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔王の守護神  作者: 神港 零
3章 オリビア王国
24/32

オリビア王城にて

今、俺たちは馬車でオリビア王国に向かっている。

小一時間、雑談をしながら馬車を走らせていると大きな障壁が見えてきた。


「ここがオリビア王国です」


と、アマネが言う。


「あれはカルナ様の馬車じゃないか」


「カルナ様が帰ってきたぞ」


と、民達が言っている。

それに対してアマネは手を振り返す。


その後すぐに王城らしき所に着いた。


「カルナ様、王城に着きました」


ハイクが言うとアマネは静かにうなづいた。


「神人。行こう」


カルナが俺の手を引きながら歩き出す。

後ろからジトーとした二つの視線を感じるが気の所為だろう。


俺たちはハイクさん達と別れ、王城へと入った。


「アマネ。大事はないか?!」


入って真っ先獣人のおじさんがアマネの元に駆け寄った。


「大丈夫です。こちらの方に助けてもらったから」


おじさんが俺の方を向いた。


「娘を助けてくれてありがとう」


おじさんが俺の手を握って言ってきた。

娘って事はこの人が王様って事。


「デイル。その人が困った顔をしてます」

「そうだな。ノーラ」


きれいな人に言われ、王様らしい人が手を離した。


「改めて自己紹介をする。俺はデイル オリビア、こっちが妻のノーラ オリビアだ。娘を助けてくれてありがとう」


「ありがとうございます」


二人がお礼した。そして俺達も自己紹介した。


「別にたまたま襲われていた所に出くわしただけですから」


「なんか欲しい物はないか。できる限りなら要望を聞くぞ」


「だったら…………生活出来るお金が欲しい」


「そんな物でいいのか?」


「ああ。別に今は欲しい物ないし」


正直言うとお金をあまり持って来てないから

困らないぐらいは欲しい。


「分かった。金を用意する。客室で待っていてくれ」


「分かった」


俺ら三人とアマネが客室に入った。

そして椅子に座った後………


「神人って私より年下なのに強いよね。魔法を構築するのが速いし、何より剣術でも武術でも私には勝てそうにないよ」


多分、そっちも手を握った時、俺の力量を測っていたのだろう。


「神人さんに勝てる人がいたら怖いです」


「そう。神人に勝てたら怖い」


リーナとメアが俺を化物だと言っているように述べた。


「奥さんに言われちゃったら終わりだね」


「私は私より強い人と結婚したい。神人ならいいかな(ボソッ)」


なにやらアマネが小声で何かを言っている。

そしてアマネが立って俺の隣…………は二人がいるので目の前に立った。

そして………………………………


「神人。クッキー食べさせて!」


アマネが真正面から俺を抱き着きクッキーを食べさせてっておねだりして来る。か、可愛い。


「アマネさん!」


「アマネ」


何をしてるとばかりに二人が叫んだ。


「クッキー食べさせて!」


二人を無視して俺に甘えてくる。


「食べさせて欲しいの?」


「うん!」


「神人さん!何、食べさせようとしてるんですか!?」


「だって俺の周りで素直に甘えてくる人あまりいないから。メアはリーナに遠慮して甘えて来ないし、リーナは恥ずかしがり屋出し、アマネみたいな可愛く甘えて来て欲しいなと思う時があるんです」


俺は挑発半分意地悪半分で言った。

そしてアマネの方に目を向けると顔を真っ赤にするアマネがいた。


「か、可愛いって」


と、呟きながらアマネが食べさせられるのが恥ずかしくなったのか元の席に戻った。


「分かりました。これからは」


「積極的に甘える。ほかの女に取られないように籠絡する」


良かった。これで積極的にイチャイチャ出来る。

俺は安堵した。


ガチャ


「金の用意が出来たぞ」


デイルさんとノーラさんが入って来た。


「金の用意出来たぞ」


デイルさんが俺たちの前に座り、金をテーブルに置く。


「で、どんぐらい貰えるの?」


俺は聞いてみる。


「白金貨300枚」


「そんなに!」


確か、この世界のお金を日本円にすると


石貨は一円 

銅貨は百円

銀貨は一万円

金貨は千万円

白金貨は百億円


白金貨300枚を日本円にすると…………三兆ぐらい


「えっとそんなに受け取れないだけど」


「そうだよ」「そうです」


二人もそんな大金貰えませんと言っている。


「大丈夫だ。君たちとはいい関係が築けそうだしな」


要するにこんな大金あげるからデイルさん達を困った時は助けてくれって事だ。


「それに娘を助けてくれたし本当にありがとうって事。受け取ってくれ」


「分かったよ。そこまで言うなら貰うよ」


結局、俺たちが折れた。


「神人達ここで泊まって行かないか」


「えっと………」


「宿はどこも満員だぞ。さっき調べた」


なんか泊める気満々だな。


「リーナ達はどうする?」


「ここで数日かここで滞在した方がいいと思います」


「分かった。ここで泊まる」


俺達は王城で泊まる事となった。


「ねえ、デイルさん。冒険者ギルドってある?」


「あるぞ。王城を出て真っ直ぐ行けばあるぞ」


「じゃあそこ行こう」


「依頼をやりに行くのか?」


「ううん。登録しに行きたい」


正直言うと冒険者に憧れていて冒険者になりたいって言うのは本音だ。


「まだ登録してなかったのか。いってらしゃい」


俺たちはデイルに見送られ、冒険者ギルドに行った。


「良かったな。アマネ」


「な、何が?」


「神人は数日ここに滞在するって事」


「それのどこがいいの?」


「アマネ?お前、神人の事、気になり始めてるだろ?」



「えっ」


「だってさっきから神人の方ばっかり見てるし、目が合ったら顔を赤らめてうつむくし、気づかない訳がない」


「えっとそれは。はい、初めて男の人を好きになったのでお父様、お母様、どうやったら神人を落とせますか?」


お父様、お母様が笑ったって恋のレッスンをしてくれた。

その後、この恋を邪魔する者が現れたり、現れなかったり、それは少し後の話だ。

少しでも

「この作品面白い」

「続きが気になる」

「早く更新して欲しい」

と、そう思ってくれましたら

広告の下の★をクリックして評価してくれると嬉しいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ