神山 その7
俺はネクサスとの戦いの後、メアに駆け寄り、思い切って抱きしめた。
「な、なに?神人、どうしたの?」
「メア、生きててよかった、大好きだ」
「え、え、え!?」
俺のいきなりの告白を聞いてメアが顔を真っ赤にしたのは言うまでもない。
「メア、メア。大丈夫か」
メアが硬直して動かない。
「あっ、大丈夫」
良かった。メアが現実に戻ってきた。
「ねぇ、答え聞かせて貰えないかな」
あっ、また顔赤くなった。
「ねぇ、本当にメアでいいの?」
「うん。メアじゃなきゃヤダ」
俺達は口と口を重ねてキスをした。
10分後
「本当にネクサス‥‥‥‥‥‥邪神を倒したんだね」
何も無い空を見上げてメアがつぶやく。
「うん、俺たちは倒したんだ。カルナにも感謝だな」
「カルナ?だれ?」
俺の事を訝しげに見てくる。
「別にやましいことはないよ、カルナっていうのはある神さまの名前だよ」
「へえー、神人は神様に知り合いいるんだ」
メアは納得したよう言った。
「それよりもステータスが気になるからステータスを見よう。神になってどれくらい能力が上がっているか、見ものだ」
「そうだね。メアも見る」
俺達はステータスを開いた。
【名前】坂本神人 【男】【16才】
【種族】龍神 【レベル】測定不能
【称号】神に選ばれし者、転移者、人間の限界を越えた者、龍神になった者、魔法剣聖
【体力】 ∞
【魔力】 ∞
【攻撃力】 ∞
【防御力】 ∞
【瞬発力】 ∞
【固有能力】創造、全属性魔法、神眼、成長限界なし、時空魔法、空間魔法、付与魔法、叡智、不老
【能力】言語理解、魔力制御、経験値100倍、必要経験値1/100、暴食、隠密、気配察知、力制御、覇気、殺気、神速、完全記憶、転移、身体強化、無限収納、龍神化
【加護】創造神の加護、叡智神の加護、吸血神の加護、魔法神の加護、剣神の加護
【名前】メア ヴァンパイア【女】【120才】
【種族】吸血神 【レベル】7500
【称号】吸血鬼の王女、封印されし者、鬼神に愛されし者、最強の吸血鬼、魔法剣士、吸血神になった者
【体力】 測定不能
【魔力】 ∞
【攻撃力】測定不能
【防御力】測定不能
【瞬発力】測定不能
【固有能力】成長限界なし、全属性魔法、不老
【能力】魔法無効、隠密、身体強化、吸血神化、神速、気配察知
【加護】龍神の加護、鬼神の加護
「神人のステータスはデタラメだね」
「メアのだってデタラメじゃないか」
「それもそうだね。メアたち」
「「本当に神になってる(ね)」」
俺達は声を合わせて言う。
「ねぇ、マナ」
『なんでしょう?』
「なんで俺は龍神なの?メアは吸血鬼の血かま流れているから吸血神になるのは分かるけどなんで俺は龍神なの?俺は元人間だし、普通、人神あたりが無難じゃない?」
『それはあの時、神人さまは神になりきれていなかったのでメアから竜の力を授かって神になれるよう後押しをしたのです。竜の力は最も神に近い力ですからね』
「え〜と、メアが竜の力をもらったからということ?」
『そうです』
よく分からないがなんかすごい事だということは分かった。
「そっか。ありがとう」
俺はマナとの会話を終わらせメアと向く。
「ねぇ、メア。俺は帰るんだけど付いてくる?」
「そんなの決まってるでしょ。付いていく」
「分かった。メア、俺に掴まって」
「うん」
メアが腕に抱きついた。
「メア、胸当たってるけど」
「わざと当ててるの」
少し顔を赤くしてメアが言った。
それは俺もいい思いしてるからいいけど。
それよりも早く帰ろう。リーナが心配してそうだし
《能力 転移》
俺たちは転移で魔王城まで帰った。
少しでも
「この作品面白い」
「続きが気になる」
「早く更新して欲しい」
と、そう思ってくれましたら
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