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魔王の守護神  作者: 神港 零
2章 神への道
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神山 その5

緊張がこの場に漂った。

先に動いたのはネクサスの方だった。


「こっちから行かせて貰うよ」


《雷魔法 雷岩(ライジングストーン)


「そうはさせない」


能力(スキル) 魔法無効化》


ネクサスの魔法をメアが消した。


「そういえばメア。そんなの使えてたっけ」


「まぁね、さっきは咄嗟で使えなかったけど」


メアが苦笑いした。


「次は俺達の番だ」


能力(スキル) 神速》《能力(スキル) 身体強化》《付与魔法 炎付与(ファイヤーエンチャント)


俺は神速と身体強化と付与魔法の三つを組み合わせてネクサスを斬りつけた。だが、それは簡単に受け止められた。


「こんな軽い剣で本気の僕を倒せると思っているの?」


「それはどうかな?」


ネクサスの後ろから隠密で隠れていたメアが斬りつけた。


「うがっ」


見事斬りつける事に成功。


「やったな。メア」


「うん!」


と、言っていると……………


「別にこんな傷すぐ治るからいいけど」


と、言って傷が治っていく。


「まじか」


「傷が自然に治るのは反則だよね」


「まぁね、僕の《能力(スキル) 自己回復》凄いでしょ」


「まぁな」


と、言って俺は剣を向けた。


「僕さぁ、もうそろそろ眠いから終わらせたいんだけどいい?」


「終わらせられるものなら」


「だったらいいね」


ネクサスが消えた。


俺は勘でメアの方に向かっているのは悟りメアに声を掛けた。しかし、遅かった。


「メア危ない」


「えっ」


メアが守りの体制に入る前にメアが切り裂かれた。


「メアーーー」


俺は大声を出したと同時に気づいた事がある。俺は最近メアをずっと見ていた。魔物達と戦っている時も一緒に寝ている時もメアの事が目が離せなくなって見惚れていた事が多かった。まぁ、その都度メアをからかっていたけど。でも今メアの事が女の子として好きだって事に気づいても意味ない。メアはやられた。だからメアをこんな目に合わせた。


ネクサスは許さない。


「ネクサスお前は絶対に許さない」


「どうしたの?もしかして好きな女を殺されて怒ってるの?」


俺はコイツの無駄口を塞ぐためフルパワーで


攻撃した。


「はぁぁぁ」


「うがっ」


「これで決める」


固有(ユニーク)魔法 龍断罪(ドラゴニックパニッシャー)


俺はオリジナルの魔法でとどめを刺した。


巨大な星で作られた龍がネクサスを飲み込んだ。


「終わったか」


だが、


もうスピードで俺の目の前に現れ


「君は強いけど僕には勝てないよ」


俺はネクサスに倒された。


俺は好きな子も守れないのかよ、情けねえ。天才と言われた少年もこの程度か。


「そんな事ないよ」


目を開けると創造神カリナがいた。


「君は転移の時の」


「俺は死んだのか」


「死んでないよ。魂を呼び寄せただけ」


「魂を呼び寄せている?」


「そう。私達は貴方に力を与えます。ネクサスに勝てる力を」


「本当に!」


「本当だよ。メアちゃんの(かたき)を取れる力だよ」


「でもその力は君なら悪い事に使わないと思うから君にあげる」


「ありがとう」


俺は笑顔で言った。


「本当にメアちゃんが好きなんだね」


「えっ」


俺は顔を赤らめた。


「後言い忘れたけど今は勇者の居場所は教えられない」


「なんで?」


「私たちはほかの神に干渉し合うのは例外はあるけど神の掟に反するの。勇者はサタンが呼び出して異世界人だし」


「分かった。自分で探すよ」


「ありがとう」


「何が?」


「叡智神にマナって名前付けたでしょ。その子すごく喜んでいたから」


「彼女にはお世話になっているから」


「もうそろそろ帰った方がいいね」


「うん。早くネクサスをぶん殴りたい」


「じゃあね。また会える日まで」


「じゃあな」


俺は下界まで戻された。




「本当に良かったのですか?」


「何が?」


「神人さまをこちら(いせかい)に呼んだ理由を話さないで」


「うん、まだ邪神たちが動いてないから。それにこれ以上は干渉出来ないからね。特に伝承から生み出された私はね」


「そうですね、私は引き続き神人さまのサポートをしますのでこれにて」


そう言い残し、メガネをかけた少女はこの場を立ち去る。


「まぁ、マナの言い分は分かるけどこればかりはね。神人くんには悪いことをしたなぁ」


創造神 カルナは少年に重い使命を負わせることに罪悪感を抱くのであった。


少しでも

「この作品面白い」

「続きが気になる」

「早く更新して欲しい」

と、そう思ってくれましたら

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