4.押し問答は続く
毎週月曜日に更新予定で進めていきます。始めての小説投稿になります、アドバイス頂けますと励みになります。どうぞ、ゆっくりご覧になっていってください。
〜前回のあらすじ〜
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地球再誕へ向けて神様との話が進む中
神様からの圧力で、とっとと地球へ
送り込まれそうになるのであった
「はいよ。まぁできないことはできないから。やれるだけやるよ」
「じゃあ早速準備に入る。今すぐ親、環境を選んでくれ」
......
え?
オレ、全く遊ぶ時間ないの?
ほんのちょっとも?
もう転生?
なんならこの神様との会話が遊びの時間とでも言うの?
いやいやいやいやいや、待て待て、冗談じゃない
きつすぎない?心の準備できてないよ?
ほら、胎児なわけじゃん、呼吸とかさ、何ヶ月もお腹の中から動けないわけじゃん、
じっとしているの大っ嫌いなオレには苦痛すぎるよ
えぇぇぇぇぇ!!!!!
僕は手で頭をサイドから覆いつつ、跪く(ひざまずく)
「クックック」
してやったりな神様の表情が浮かぶ。背中越しでも見える。さすが肉体を離れ魂だけになっただけはある。感覚が研ぎ澄まされているようだ
「やりおるの、ワシのことを見抜くとは、周波数まで合わせたか」
「あのね、聞いてないですよ。ちょっとくらい遊ばせてくれてもいいじゃん!あんな急展開を迎えての今ですよオレ。少しは余暇時間とかさぁ、どうせ記憶残るなら、この空間飛び回ったり楽しませてよー。普段神様が何をしているのか、僕が記憶して地球で話たら、絶対面白いよ? 神様、ヒーローもんだよ?」
なんとか本音と言い訳を混ぜて時間を稼ぎたい一心である
「いやいや、だからだよ、君に見られちゃ困るものがたくさんある。記憶を消せるならまだしも、君の記憶を消すわけにはいかない。だから急いでるんだ。君は人が見落とすことをよく覚えている。しかも意識して覚えているわけでもないから尚更困る」
「いいかい、地球にも地球の成長リズムや速度というものがある。君個人が地球外の風習を受け入れることはできても、地球には受け入れられない人が沢山いるんだ。地球人を混乱させないためにも、言わないほうがいいことがあるんだ。だから君に見られたら困るのだよ」
「つまんないのぉ、神様ってケチなんだね〜」
「........君、今すぐ転生するかい?」
神様は悟った人のような、すべてを見透かすような眼で恫喝してくる。これは本気だ。あれだ、忙しく仕事している人に邪魔して怒られてた時のあれだ
「あっ......いえ、なんでもございません。神様もご苦労をされているようで」
魂だけになったのに、こんなに緊張感あるもんなんだな。現世を離れるのも楽じゃないなぁ......
もう諦めるか、そろそろ再誕先のことを考えなきゃ
いかがでしたでしょうか?
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