らくがき4 九、ゲーセンでの思い出
古き良き時代。
はじめてゲーセンに行ったのは、友だちのお兄ちゃんに連れられてボーリング
場にあるゲーム機だった。たしか、卓上の「マリオブラザーズ」や「ドンキーコング」にあったのを覚えている。
それからよく行くようになったのは寿屋というデパートの屋上にあったゲーセンコーナーで、ひと昔前の「ドンキーコング」や「ポパイ」が10円で遊べて、「奇々怪々」や「源平討魔伝」「初代くにおくん」を50円で楽しんでいた。
駄菓子屋には、小さなオレンジ色の屋根のついた筐体のゲーム機が2、3台あって「ビー・ウィング」などを夢中で遊んでいた。
中学になると、ハイテクセガという本格的なゲーセンが出来て、「ハングオン」「アウトラン」「アフターバーナー」「スペースハリアー」巨大筐体のゲーム、コインゲーム、麻雀、ドット絵から進化したリアルなゲームに驚いた。
高校になると家庭用ゲーム機が隆盛で、たまにゲーセンに行っても「ストⅡ」やクイズゲームぐらい、大人になると行く機会も減り、たまに行っても通信クイズのカードゲームや「麻雀格闘倶楽部」、コインゲームに興じるようになった。
今は家庭用ゲーム機しない(クラッシック系のゲーム機は買って満足)、ゲーセンも行かない。
ドットとかろうじて「スペースインベーダー」を知る世代の私にとって、今のゲームは凄すぎるというか眩しい(笑)、あとゲームする時間がもったいないと思うようになってしまった。
今はゲーセン自体も減っている。
それだけ家庭用のゲーム機が優秀で、スマホ一つでソシャゲなど身近にゲームが楽しめる環境となっているからだろう。
ただ、ちょっと危険な香りのする昔懐かしい社交場ゲームセンターを思いだすと、なんだかもったいない気もしてしまう。
小銭を片手に握りしめワクワクしながら、ゲーム筐体に向かっていたあの頃、色褪せない思い出でもある。
ゲーセン。




