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掌編小説集1 (1話~50話)

おもてなし

作者: 蹴沢缶九郎

ギビ星人の乗った宇宙船が地球に降り立った。


初めて遭遇する宇宙人に地球は歓迎ムード一色となった。


地球の代表が言う。


「遠い所ようこそお越し下さいました。我々はあなた方を歓迎致します。」


さっそく宴の席が用意され、招待されたギビ星人達はお酒を勧められる。


「この飲み物は何ですか?」


お酒という存在を知らないギビ星人が訪ねる。


「これはお酒という飲み物です。とても美味しいですよ。」


なるほどと、恐る恐る一口飲んでみた。するとどうだろう、この世にこんな美味しい飲み物があったのかと感動する程に美味しかった。


しばらく飲んでいると、気持ちよくなり頭がクラクラしている事に気付く。そこでギビ星人達ははっと我に返り、急いで宇宙船へと引き上げ、地球を飛び立っていった。


残された地球人達は、一体何事かとあっけにとられていた。


宇宙船内でギビ星人が言った。


「なんて恐ろしい奴らだ。我々を油断させ、お酒という毒を飲ませて殺そうとしてきた。毒のせいでまだ頭がクラクラする。真っ直ぐ歩く事も出来ない。…宇宙の為だ、やむを得ない。」


ギビ星人は地球に向け、星を一発で消滅させる強力なミサイルの発射スイッチを押したのだった。

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