表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

考察

アルコールは危険です。

作者: 居茅きいろ

 書かないで後悔するより書いて後悔しようと思いました。これ以上被害者を出したくありません。



 アルコール依存症は否認の病と言われている。私は毎日飲んでるけど別に依存症じゃないよ、と思った人は依存症である。怒らないで聞いてほしい。


(追記、私は毎日暴飲してるけど肝臓の数値が出ていないからアルコール依存症じゃないよ、という人がよく、本当によくいるが、飲み続けるために理屈をつけているだけで「依存」しているので間違いなく依存症だとわかる。肝臓の数値が出たらもう末期なのだ。)


 そもそも依存症になると自分のおかしさを感覚的に理解できない。酔ってる自分の行動がおかしいのはわかるはずだが依存症になるとその状態がずっと続く。飲み続け、そして分解が間に合わず、本当に一日中酔っているのである。そればかりか完全に酒が抜けても酔ったような行動を取ってしまう。脳がそうなってしまうからだ。


 アルコールを抜けば依存症は治る、ということはない。一生治らない。


 アルコール依存症は一生治らない。


 アルコールを飲まないでいると焼け付くような飲酒欲求が湧いてくる。飲みたくないのに飲んでしまい、元に戻るのだ。それが依存症。


 一生治らない。我慢し続けることで酔った状態、理性が飛んだ状態からかろうじて抜け出すことができるが、それだけだ。体の不調も治らないところまで進んでいるかもしれない。膵臓や腎臓のダメージはほぼ治らないし肝硬変になれば長い治療の果てに死ぬかもしれない。



 アルコールは神経毒である。発ガン性物質であり、化学物質として純粋な物であるので飲めば誰でも必ず(・・)アルコール依存症になる。逃れる術はない。


 アルコールは脳神経に作用し、前頭葉を萎縮させ、正常な判断能力を奪い、犯罪に気付かなくなる。


 万引きや信号無視、飲酒運転。やろうと思っているわけじゃない。やっても平気になってしまう。自分で「やらない」と決めないとやってしまうだろう。そこまで行くと相当ヤバい。信号無視や自動車、自転車の飲酒運転は他者を巻き込んでしまうこともある。アルコールは一日で抜ける量が決まっているので大量に飲めば二日経っても抜けないといった状態になる。つまり寝て起きたから酔いが覚めている、わけではない。飲酒運転しているつもりがなくてもアルコール検査をすれば立派に引っかかる。さらに飲酒を続けていると耐性ができるために酔った感覚が無くなる。頭はボケたままだが気づかない。



 アルコールは毒物である。


 肝臓で分解されるが大量に飲めば肝臓にダメージが入り肝機能は面白いように(面白くないが)低下していく。肥満になったり脂肪肝になったりやがては肝線維症を超え、肝硬変に至り、食道静脈瘤破裂などで血を吐いて死ぬか、腹水で肺が圧迫され窒息死するか、そもそものアルコールで脳幹が麻痺し呼吸が止まるか、……つまり、死ぬ。ブラックアウトと呼ばれる現象は脳の海馬が麻痺し一次記憶ができなくなるために起こる。脳幹麻痺まであと一歩。急性アルコール中毒などで死ぬ。


 アルコール依存症患者の平均寿命は五十二歳で、その前にウェルニッケ脳症などで認知症に陥る。ボケて曖昧になり糞尿を垂れ流し他人に介護を受けるようになる……、四十代で。下手したらもっと早く。若年性認知症である。


 アルコールは理性を奪い、生活を奪い、命を奪う。アルコールを飲めばいらいらを抑えられなくなる。離婚原因の一番はアルコールだと個人的には思う。人が変わったとしたら原因はアルコールだ。前頭葉萎縮の症状は刺激に鈍くなる、欲求を抑えられなくなる、感情のコントロールが利かなくなる。前頭葉萎縮から回復するには一年はかかるらしい。もちろん飲み続けたら萎縮し続けるし認知症にも至る。体はガンか肝硬変か。寿命は半年とか? それから? それがわかってから酒を止めるのか? それは自分で決めるといい。やめろといったからやまるなら依存症患者は苦しんでいない。断固としてやめる、酒を断つ、そう思い続けなければ、依存症からは逃れることはできないのだ。


 だから依存症。


 アルコールはストレスを発散できない。飲んだら肉体が疲れるので寝てしまうのだ。より疲れるのだ。飲んでいる間だけは脳が麻痺しているから痛みや嫌なことを忘れられるのだ。覚めたら思い出すし、疲れは残ったまま。覚醒作用で眠りも浅く回復さえしない。どんどん身も心も疲れを溜めていく。うつを併発する人もいる。


 アルコールでは救われない。



 日本の食料品輸出第一位はアルコール飲料である。二位はホタテだったが中国の禁輸で六割はカットされたはずだ。つまりぶっちぎり一位。もちろん自動車などに比べたら微々たるものではあるが、政府がアルコールを禁じる日は来ない。テレビのスポンサーもほぼアルコール関連なのにアルコールの危険は訴えられている。政治家や俳優やアイドルで失敗してる人はほぼアルコール関連だ。犯罪に走るのも多くはアルコールが原因だ。それでもアルコールが無くなる日は来ない。


 自分で、自分たちでやめるしかない。



 アルコールを飲めばいずれは地位も、名誉も、家族も、命も、すべてを失うことになる。


 それでもあなたが飲むと言うならもう止めはしない。みんなに見捨てられるとか身体が動かなくなるとか血を吐くとか、その時にはわかるだろう。それが早いか遅いかは、私にはわからない。ただ、止め続けられないなら依存症は回復しないので飲むたび症状は悪化する。



 ここには一切の誇張表現はありません。アルコールをやめてください。危険です。






 追記などするかも知れません。広めてもらえたら有り難いです。


 こういうのは「聞く耳を持っている人」しか読みません。本当に読む必要がある人は読まないんです。だから広めてください。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 真剣さが伝わる [気になる点] 買わなきゃ飲めないから、お金の管理から。あと病院でとりあえず抜くこと [一言] どしたん?
[一言] 最悪なのは、飲酒が文化になってしまったことであり、人々は問題を忘れるために飲んだり、問題を考えないようにするために飲んだりする。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ