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空白の2日間
「……さん! 朝空さん!!」
先生の声で目を覚ます。
目を開けると、そこには先生と柊木がいた。
頭痛は嘘のように治まっていた。
「朝空さん!大丈夫ですか!?」
「はい……」
柊木は酷く心配した顔で俺の事を見ている。
「頭痛が激しくなって……そこから記憶が途切れています……」
「柊木さんが病室に戻ったあと、顔色を変えて戻ってきたんです。」
「朝空さんが大変だと。」
「そうですか……柊木、ありがとう。」
「ううん……朝空くん……大丈夫……?」
さすがに心配しすぎではないだろうか?
どれくらい眠っていたのだろうかと時計を見る。午後2時30分。おかしい。
「先生、俺、どれくらい気を失ってたんですか?」
「2日です。」
「2日間眠っていました。」