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思わぬ約束
「……くん! 朝空くん!」
柊木の声がする。
「どうしたの? 急にぼーっとして?」
心配そうに見つめてくる。
「……悪い。なんでもないんだ。ごめんな。曲を弾いてくれって頼んだのに……」
「もう! ほんとだよ! 」
わざとらしく頬を膨らませる。
「悪かったって。お詫びに1曲作るから。」
なぜ自分でもその言葉が出てきたかは分からない。
その言葉に柊木は妙な反応を示す。
「……え? 朝空くん、曲作ってくれるの?」
「あぁ。柊木のお気に召すかは分からないけどな。」
「……楽しみにしてるね。」
言葉とは裏腹に少し悲しげな表情をしていた。




