商業区画―ランチ
半年ぶりくらいの投稿になります。
あらすじで予告しているイベントはきちんと回収したいと思いますので、今後とも断続的になるかとは思いますがよろしくお願いします!
「こちらは商業区画になります。」
俺たちは港から運河をたどって街中に移動した。そして、ドロシュの中でも最も広い区画である商業区画に来た。
商業区画の中心は街の中心から延びる大通りである。
大通り沿いにはいくつもの店が入る予定の建物が建設中である。
いくつかはすでに店を開いているようでもある。
「インチェル、今のところ、お店の開店状況はどんな感じかな?」
「まだまだ1割に満たないといったところでしょうか。商人ギルドに加盟する大商人が自分の商会の支店を開いたり、少しずつやってきている移民の方たちが飲食店を開いたりといった感じです。」
「なるほど、まだまだだということね?」
「はい、リリアン様。ですが、今後間違いなくこの目抜き通り沿いの店舗は埋まりますし、商業地区がにぎわうのもそう遠くないと思われます。」
「インチェル、ずいぶん自信があるようだね。何か隠しているのかな?」
「今からご案内しますので、ご自分の目でお確かめください。」
インチェルに案内され、一度ゴンドラから降りた俺たちは目抜き通りを進んでいった。すると広場に出て、そこには出店がたくさん並んでおりいいにおいもしている。
「あら!屋台がいっぱいね!おいしそうな食べ物も並んでるわ!」
「はい、リリアン様、御覧の通り屋台がもうすでにこれだけ集まっております。中には今後この町で店を構える予定のものもおります。」
「なるほど、それでさっきはあんなに自信があったのね?」
「そうでございます。ところでリリアン様、ユカワ様お食事はいかがですか。おすすめのお店を予約しているのですが」
「そうだね、そろそろお腹もすいてきたし、インチェル、案内してもらえるかな?」
「かしこまりました。こちらです。」
俺たちはインチェルに案内されて通りを進んでいく。
そしてひときわにぎわっている店の前についた。
「ここが今ドロシュで一番人気のお店、ペトスコス亭です」
「海鮮料理のいいにおいがするね!早く入ろう」
「こちらです」
俺たちはお店の人に案内されてテラス席に座った。
インチェルが気を利かせておすすめの料理を一通り頼んでくれた。
「ここの海鮮料理は、近海で取れた新鮮な魚介を使っていますから、焼き物も煮物も何でもおいしいです。ご期待ください。」
「それは楽しみね。」
ぺトスコス亭の料理は刺身、カルパッチョ、焼き魚、パエリアのような料理、などなどバラエティー豊富で世界の豊かさを実感できる逸品ぞろいだった。
俺もリリアンもインチェルも皆おなか一杯になったところで街の散策に戻ることにした。
「料理絶品だったね!リリアン結構食べてたね」
「ええ、あんなにおいしい料理は王宮にいたころでもめったに食べられなかったわ。」
「この町は立地がいいですから海の幸も山の幸も豊富です。この町のグルメは今後もっと発展するでしょう。」
「インチェルの予言が当たるのが今からすごく楽しみだよ。」
そんな話をしながら商業区画を散策した。
散策といってもゴンドラに揺られながら水路が張り巡らされた街をすいすいと進んでいくのでおなか一杯でも結構楽だった。
インチェル曰く、まだまだ焦点の数も少ないが、商業ギルドなどを通じて続々と新しい店が出店しているらしい。
水路沿いや大通り沿いには新たな店を立てる職人たちの作業の音が響いていた。
商業区画はもともとかなり広く計画されていて、今後のドロシュの発展を見越して後から様々な機能を付け足すことができるように最低限のインフラと区画整理が行われている。
だからまだ空き地が目立ったりするが、それでも商人たちが活気をもたらしてくれている。
露天商が様々なアクセサリーや布、磁器などを売っているし、香辛料なんかも輸入されているようだ。
思った以上にドロシュの商業の発展速度は速いようだった。
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