パル:プラーミャと鳥撃ち
初めて主人公以外の視点で書いてみました。
文体があまり変わり映えしませんが、これはこれで新鮮で楽しかったです。
今日はヨウイチロウが作ったこの魔導ライフルとやらを使って狩りに来た。
狩りといえば以前ワイバーンに乗って、ベヒモスを追い込んで魔法で仕留めた狩りを思い出すが、今回は少し違う。
今日は馬型魔獣のアンヴァルに乗って、魔の森を駆けまわって狩りをするのだ。
俺のアンヴァルの名前はレートリッヒ。
赤褐色で美しくたくましい体躯をしている。
「レートリッヒ、今日はよろしく頼むよ。」
「うん、パル。久々に森の中を駆けまわれるから楽しみだよ。まずはどこに行く?」
普通の狩りなら弓矢や罠を使うところだが、今日はこの魔導ライフルを使う。
さっきヨウイチロウがファングボアを一発で仕留めていたが、ヨウイチロウによると狙う獲物に合わせて魔力を調節することで威力を変えられるそうだ。
俺はプラーミャの訓練をしたいと思っているので、最初は小さめの獲物から狙うことにしようと思う。
「なぁ、プラーミャ、小型の動物か魔物がいる場所ってわかるか?」
「ピピッ?ピピピ…」
「そうか、わからないよなぁ。レートリッヒはどう?」
「小型の獲物を狙うならここから東に行ったところに湖と開けた草原があるからそこに行くのがいいと思うよ。」
「確かにそうだね。どんな獲物がいるの?」
「たくさんの水鳥がいるよ。草原には野ウサギやシカなんかもいるかな。」
「それはいいね。そこに行こう!」
「ピピピ!」
俺たちはレートリッヒに乗ってその湖を目指して森の中を駆け抜けた。
まだ紅葉は始まっていないが実りの秋を迎えて森の中は騒がしい。
ドングリやクリも目に入るがひとまずは置いておく。
キノコ狩りなんかも楽しそうに思えるが、今日の目的は魔導ライフルでの狩りとプラーミャの訓練だ。
などと馬上で揺られながら考えを巡らせていると、だんだん木がまばらになってきて突然視界が開けた。
草原とその向こうに広がる湖に到着したのだった。
「ピピピ~!」
「たくさん鳥がいるな!草原にも色々いるみたいだし、これなら獲物には困りそうにないな。レートリッヒありがとう!」
「パル、さっそく始めようよ。まずはそうだな、水鳥よりも先にあそこにいるホロホロチョウなんかどうだろう。」
レートリッヒが鼻で指示した方向には、体には黒地に白の小さな斑点模様があり、首から頭が鮮やかな赤、黄、水色をしている体長50センチほどのホロホロチョウが20羽ほどの群れでいた。
ホロホロチョウの肉は歯ごたえがあっておいしい。
それにその羽は装飾品に使える。
魔物ではなく普通の鳥なので魔石は取れないが、獲物としては十分だ。
「プラーミャ、今からあのホロホロチョウを狙おうと思うんだが、俺がうまく仕留められたら、とりあえずそれをこっちまで運んできてくれるか?」
「ピピピ!」
「じゃ、さっそく狙うとしよう。」
魔導ライフルを構える。
使い方はヨウイチロウがレクチャーしてくれたので一通り心得ている。
スコープと本体に魔力を流す。
魔法陣が展開し、照準を合わせる。
魔力を練り上げて、引き金に指をかける。
「ボシュッ!」
銃口から魔弾が発射され、見事一羽のホロホロチョウに命中した!
銃声はヨウイチロウがファングボアを仕留めた時と違って控えめである。
あんなに大きな音を立てたら鳥や小動物たちはみんな逃げてしまう。
「よしっ、プラーミャ、仕留めたホロホロチョウを運んできてくれ!」
「ピピピッ!」
金色と赤色の炎をまとったように見えるフェニックスのプラーミャが倒れたホロホロチョウのもとへ飛んでいく。
突然仲間が倒れて、混乱していただろうほかのホロホロチョウは、強力な魔物であるフェニックスが飛んできて、さらに慌てふためいて蜘蛛の子を散らすように逃げてしまった。
「ピピピッ!」
「ありがとう、プラーミャ!無事ホロホロチョウを回収してきてくれたね!」
プラーミャは自分と同じくらいの大きさのホロホロチョウを軽々と掴み上げて運んできた。
「重たかったかい?それとも軽かった?」
「ピピッ、ピピピピ―!」
「そうか、軽かったか。じゃあ、もうちょっと大きめの獲物も狙ってみたいね。」
「ピピ!」
「プラーミャも狩りがしたい?だったら、そうだな、逃げたホロホロチョウがまたあそこに集まっているから、あの群れを攻撃してみようか。ファイヤボールかファイヤアローを使ってみるといいんじゃないかな?」
「ピピピ!」
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