閑話:魔導ライフルで狩り―その1
銃で遠くからねらいをつけるならやはり大きな獲物の方がいいんですよね。
小さい獲物はやはりどうしても当たりにくい。
空を飛んでいる奴は撃ち落とすのが楽しいので、それも書きたいところですね。
でも今回狩るのは猪です。
猪鍋、猪肉のしゃぶしゃぶ、猪肉入りおでん、なんかは割とおいしいので登場させてもいいかもしれませんね。
気持ちの良い秋の日差しを浴びながら、澄んだ空気を浴びながら飛ぶのはずいぶんと気持ちがよかった。
さすが、宝珠でパワーアップしているワイバーン、それほど時間をかけず魔の森西端にたどり着いた。
少し開けた小山の上に降りることにした。
小山の頂上に降り立つと、すぐに後ろから地を駆ける軽快な音がして、アンヴァルのオルフェーブルたちが追い付いてきた。
「オルフェーブル、ついてこられたようじゃな。」
「ミラー、この程度なら楽勝だよ。」
ここでもお互いの速さを競う2体の魔物であるが、放っておく。
俺はさっそく山の頂から眼下を見下ろす。
そして、魔力感知の探索を用いて狩りの獲物を探す。
そして、見つけた。
俺が見つけたのはファングボア。
ファングボアは二本の鋭くとがった牙を持つ凶暴な猪型魔物である。
体長は3メートルほど。
どうやら、地面に落ちた木の実をむさぼっているようである。
山の頂から見下ろすと、林の木々の隙間にその姿を見つけることができた。
おそらくここからの距離は700メートルほど。
魔導ライフルの性能チェックには絶好の獲物だ。
「おい、少し静かにしてくれ。今から、この魔導ライフルの性能チェックを兼ねて、あそこにいるファングボアを仕留めようと思う。」
「ほぉ、そのマジックアイテムでこの距離からあのファングボアを仕留めるのか。」
「ミラー、俺があのファングボアを仕留めたらこっちに運んできてくれないか?」
「いいだろう。その代わり、丸焼きにして食べさせてくれ。」
「まあ、今日はたくさん狩るつもりだから、いいぞ。」
「よし、さあ、早くそのマジックアイテムの性能を見せてくれ。」
俺は興味津々な魔物たちとクレト、パルを後ろに控え、さっそくスコープの魔水晶に魔力を流す。
スコープに金色と緑色の魔法陣が現れると、標的のファングボアにばっちり狙いをつけることに成功する。
本体に魔力を流すと、象嵌されていたいくつかの宝石と金属の装飾が輝きだす。
銃身を中心として大小複数の金と赤の魔法陣が展開され、魔力が凝縮されてゆく。
引き金に指をかけて・・・
「ズダーン!」
銃口から、魔力の凝縮によって生み出された魔弾が発射され、ファングボアに見事命中!
ファングボアは何が起きたかを悟る間もなく
「ンゴォ―!」
という最後の絶叫を上げて地に倒れ伏した。
「マジか・・・」とクレト。
「これはヤバいな。」とパル。
「ピッ、ピピ、ピピピピ・・・」とプラーミャ
「見事じゃな。」とミラー。
「かなり恐ろしい武器だな。」とオルフェーブル。
俺が期待した通りの性能を発揮してくれた。
これで今日は一日魔物や獣たちを狩りまくろう。
さて、楽しい狩りの一日の始まりだ!
ミラーが回収してきてくれたファングボアの表面にこれといった傷はない。
魔弾はファングボアの命を確実に摘み取っていたが、その素材を全く傷つけていない。
これが普通の銃弾とかだとここまできれいな状態で獲物を手に入れることはできない。
早速、火炎魔法でファングボアは丸焼きにしてミラーたちワイバーンに与えた。
俺、パル、クレトはそれぞれのアンヴァルにまたがってしばらく獲物を探して回ることにした。
上空の高いところからそれぞれが乗ってきたワイバーンが追跡してくれることになっている。
パルは、この狩りを通じてプラーミャの訓練もしようとしているようだ。
一応、それぞれの魔導ライフルには安全装置として、発射した魔弾が仲間や、仲間の従魔に当たらないようにする魔法陣も組み込んであるので、事故は起きない。
では、アンヴァルに乗って獲物を狩りに行くとしよう。
俺たちはそれぞれ気の向く方向に向かって山の斜面を駆け下りて行った。
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