閑話:魔導ライフル
お金の話は少し休憩します。
狩りが終わったらまた回収しようかと思います。
どうも近頃難しい話が多くって肩が凝る。
なので、今日は久々に魔の森周辺で狩りをすることにした。
この日のためにしばらく前から時間を見つけては、屋敷の地下第一階層にある錬金術工房に通い、とあるマジックアイテムを作っていた。
俺が作ったマジックアイテムとはライフル型の魔弾発射装置で、魔導ライフルと呼ぶことにした。
異世界に銃を持ち込むのはいかがかと思われたが、あくまで魔弾を発射するための装置であるし、狩りをするにも弓矢や魔法とは違う方法でやりたいときもある。
原理的には音は出ないのだが、銃を撃つ感覚に近づけたかったので、前世の狩猟用ライフルと同じような音が出るようにした。
後付けの機能なので、必要ならば消音することも容易だ。
本体は、魔力伝導性が高いエルダー・トレントの枝、ミスリル、ベヒモスの牙などを主な材料として作った。
加えて、魔力を流すことで意図した性質を持たせられる魔水晶をレンズに使ったスコープも作った。
俺が作ったライフルはあまりにも武骨だったので、マロンバロン商会に頼んでラガドの街の職人に装飾を施してもらった。
マロンバロン商会が届けてくれた完成品には流麗な彫刻や象嵌が施してあり、満足のいく品に仕上がっていた。
このライフルを3丁そろえたので、今日は俺、クレト、パルの3人、それぞれが乗るワイバーンとアンヴァル、パルの従魔でフェニックスのプラーミャで魔の森の周辺に狩りに行くことにした。
「よし、クレト、パル、2人とも狩りに行く準備は整ったかい?」
「ああ、ヨウイチロウ、準備はできてるぞ。プラーミャも準備万端だ。」
「俺もいつでも出発できる。あいにく俺にはパルのプラーミャみたいに肩に乗せて連れていけるような従魔がいないけどな。」
「そううらやましがるなよぉ、クレト。クレトにもきっとこれからプラーミャみたいな従魔が現れるさ。」
「そうだといいな、ま、でも俺にもアンヴァルとワイバーンがいるわけだし、これだけでも贅沢ってもんだな。」
「それにしても今日はどうやって行くんだ?」
「ワイバーンで目的地周辺までとりあえず飛んでいこうと思う。アンヴァルには地上を駆けてついてきてもらうか、ディメンションホールに入っておいてもらうかしようと思うんだが…オルフェーブルどうする?」
俺は自分が騎乗するつもりのアンヴァルのオルフェーブルに聞く。
「そうだなぁ、久々に長距離を走るのもいいな。ワイバーンと競争できると思うとわくわくするぜ。」
「そうか、じゃあ、追いかけてきてくれ。」
「おう。」
などと話しながら出発の準備を整えると、俺たちはまずは屋敷から魔の森の西の端、すなわち、ハザール王国方面に向かうことにした。
「じゃあ、ミラー、魔の森の西端あたりまで飛んでくれ。今日は天気もいいからそんなに急がなくてもいいぞ。」
「そうは言うが、ワイバーンのわしとしては全速力で飛ぶのが気持ちいのだ。」
「そうか、ならそうしてくれ。」
「うむ、アンヴァルのオルフェーブルが付いてこれるかの?」
「ん?ミラー、俺が付いていけないとでもいうつもりか?」
「ふん、地上を駆ける馬に空を切り裂いて飛ぶワイバーンを追いかけることができるのか心配してやっておるのじゃ。」
「2人とも、ここでけんかをしないでくれ。今日は休日なんだ。楽しくいこうじゃないか。」
などとなだめているうちに、俺たち3人はそれぞれのワイバーンの背に乗って飛び立った。
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