表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界転生スライム研究  作者: ユラユラ
74/146

本格着工

アバドンゴーレムのような労働力は理想的ではないでしょうか。

もし、こんな形態の労働を人間にさせたならば、かなりの人権侵害です。

身体も精神も持ちません。

アバドンゴーレムのスキルや知識習得についてはAIのディープラーニングをイメージしてください。

こんなロボットが現実にも存在したならば人間の大部分が苦しい労働から解放されるだろうに。

せめて異世界では人間を苦しい労働から解放しましょう。

「ユカワ殿、お待ちしておりました。」とインチェルさん。

「にしても、ここまでそろえてしまうとはな。」とモルグレックさん。

「まず、運河の大部分がストーンスライム、マッドスライム、スカベンジャースライムの働きによってほぼ開通しました。」

「驚きましたよ。本当に。」とインチェルさん。


「次に、ハユンさんの商会を通じて手に入れた大量の資材運搬用の小舟をペトスコスで引けるようにしました。これで、重たい石材や木材をドロシュ中に運ぶことができます。もちろんカザド・ドゥムにもです。」

「確かにな。これだけ水路網が張り巡らされていて、しかも運搬用の手段が確立したとなると仕事はかなりはかどるな。」とモルグレックさん。


「そして、アバドンゴーレムという良質な労働力に支えられ、インチェルさんが中心になって作ってくれた設計図をもとに、街の再建と新たな行政区画、商業区画、エンターテインメント区画などの開発を進めたいと思います。」

「ユカワ殿、アバドンゴーレムというのはどうやって物を認識しているのかね?目も耳も鼻もないように見えるのだが?」

「彼らはコアとなっている魔晶石の魔力を用いて対象を把握しています。人間の五感並みかそれ以上の能力を発揮しますよ。」


「そうだったのか。では、どれくらいの時間働いていられるのかね?活動限界とかはないのかね?」

「アバドンゴーレムには基本的に活動限界がありません。魔石を使ったゴーレムであればせいぜい数日だったり数週間だったりしますが、魔晶石をコアに使っているので活動限界というものはないようです。」

「そんなことがあるのか。魔晶石というのは本当にすごいな。」

「それに、アバドンゴーレムは人間と違って食べたり寝たりといったことが必要ありません。つまり24時間ぶっ通しで働き続けることができます。」


「本当ですか!?では再建は思った以上に早く進むのでしょうか?」

「そうなると思います。これほど良質な労働力はほかにありません。そして、私たちも基本的に最初指示を出す以外はやることがないのですから。」

「なんとも驚きですね。」

「見てください、上流から石材と木材を乗せた船がペトスコスに引かれてやってきましたよ。」

「お、本当だ。」

「船を操っているのはアバドンゴーレムか?」

「そうです。船から荷を下ろすのも、その荷を運ぶのも、その資材を使って街を再建するのもアバドンゴーレムです。」

「人間が立ち入る余地がありませんな。」

「これもインチェルさんとモルグレックさんが立派な再建計画を作ってくれたおかげですよ。」


「道具や建築の技術はどうやったんだね?まさか、アバドンゴーレムにプログラムしたとかいうのかね?」

「道具はラガドの街で調達しましたよ。資金は豊富にありますから、鍛冶師さんたちに大量発注して喜ばれました。」

「また、信じがたいな。」

「建築の技術については、直接プログラムしてはいません。その代わり、アバドンゴーレムの何体かにラガドの街で大工の研修を受けさせました。その数体が学んだスキルがほかのアバドンゴーレムにも共有されているのです。」


「それはもしや、アバドンゴーレムは個々が体験したり学習したりしたことを自動的に共有できるということなのですか?」

「そうです。つまり、さまざまな仕事をさせればさせるほどスキルが蓄積され、精度も効率も自動的に上がっていくのです。アバドンゴーレムはその数が多ければ多いほどスキルや知識の面で成長するのです。なんともとんでもないゴーレムですよ。」

「とんでもないという言葉では足りないな。」


「これでおそらく数週間もすればドロシュの再建は完了するでしょう。カザド・ドゥムにはまた別の方法が必要になりそうですが。」

「そうだな、カザド・ドゥムはここと違って水路が張り巡らされていない。あの地下の巨大な立体空間を効率よく移動するとなると、何か他の方法が必要だな。」

「ユカワ殿、もう何か考えてあるのですか?」


「考えがないわけではないのですが、それはまたの機会にいたしましょう。今日はとりあえずドロシュ再建工事本格着工を祝って宴会といこうではありませんか!」

「そうだな。では転移で屋敷に帰るのかな?」

「そうですね。」

「いやはや、我々もユカワ殿の常識はずれな感覚に染まりつつあるようだね、モルグレック。」

「仕方ないだろう、インチェル。早く屋敷に帰って酒が飲みたい。」


というわけで、その日は屋敷に帰って全員で宴会をしたのだった。


作者からのお願い:少しでも「面白い!」「続きが気になる!」

と思ってくださる方は☆☆☆☆☆の評価とブックマークへの追加

よろしくお願いします!

作者のやる気がアップします。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ