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異世界転生スライム研究  作者: ユラユラ
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ケットシー:ノワイエ

魔物のタマゴ2つ目孵化です。


今朝起きてダイニングに向かうと人だかりができている。


「ん?みんな朝早くからどうしたんだ?」

「ヨウイチロウ様、まだ孵化していなかったタマゴのうち一つにひびが入っていたのでこちらに持ってきてみんなでふ化する瞬間を見ようと思いまして」とミユ。

「俺のタマゴはまだ孵りそうにないんだけどなぁ。」とパル。


「タマゴを持っているだけでもうらやましいのぉ。私もぉ、ペンペンみたいなかわいい魔物をテイムしたいのぉ。」と空中を漂っているペンペンをなでなでしながらルカがうらやましそうにつぶやく。

「そうよねぇ、ねえ、ヨウイチロウ、もう一度魔物のタマゴ探しにみんなで行きましょうよ!」とシシリー。

「いやぁ、今は忙しいからなぁ。」

「でも、わたくしもタマゴ欲しいですわ。」とリリアン。


「皆様!タマゴが動いていますよ!」とパーカーさん。

「うわ!ホントだ、ひびがだんだん大きくなっていく!」とクレト。

「もうすぐ生まれるみたいだ!」とガフ。


パリッ、パリパリ、パリッ!

と音がしたと思うと中から出てきた生き物は

「ニャ~、やっと外に出られたのにゃぁ~」

「「「「「「「「「「しゃべったあ!?!?!?!?」」」」」」」」」


そう、生まれてきたのは真っ黒な黒猫。

額には白い三日月の模様。

そして何より卵から出てきたとたんしゃべった!?


「ヨウイチロウ、これ、これってなんて魔物なの!?」とユイ。

「今、しゃべったよね!」とサリー。


「子供たち、わちゃわちゃとうるさいのにゃ?わたしはケットシー。妖精猫にゃ」


「「「「「「「「「「自己紹介した!?!?!?!?」」」」」」」」」


驚きの連続である。

生まれたとたんしゃべったかと思うと今度は自己紹介した。

しかも、周りの子供たちをたしなめた?


「あなたのお名前は?」とミユ。こんな時なのに冷静!

「名前はまだない。」


おや、どこかで聞いたことのあるセリフである。

でも、さすがに吾輩とかは言い出さなかったな。

それはさておき。


「じゃあ、名前を付けなきゃね。あなたの名前は、そうねぇ、ノワイエとかどうかしら?」

「にゃ、気に入ったにゃ。ところであなたの名前は?エルフさん?」

「私はミユ。ノワイエ、よろしくね」

「よろしくニャ、ミユ。」


生まれたばかりなのにこの猫、いや妖精猫、ミユと対等にしゃべっている。

それを平然と受け入れるミユもすごい。


ケットシーのノワイエはすくっと二本足で立ちあがるとミユと器用に前足で握手している。


「何、これ。ほんと信じられないんだけど!」とサリー。

「ケットシーとはまた珍しい魔物ですね。伝説によるとケットシーは幸運をもたらすとか。」とパーカーさん。

「それに、ケットシーって確か予言みたいなことができるって話を聞いたことがあるわ。」とリリアン。


「ホントか!なぁ、ノワイエ何か予言してみてよ。」とクレト。

「私はケットシーにゃ。今そこの執事やお姫様が言っていたように特殊な力を持っているにゃ。例えば、パル君。君のタマゴもあと数日でふ化するよ。そして、生まれるのは…」

「ちょ、ちょっと待てくれ、ノワイエ。それは生まれてからのお楽しみだから、言わないでくれ!」と慌てたパル。

「いや、パル、ここはケットシーの予言の能力を検証するためにも・・・」とクレト。

「いや、ダメだ、クレト。検証するならほかのことにしてくれ。」


「にゃぁ、じゃあ、別のネタにするにゃ。ヨウイチロウ、君はまだマジックスライムに魔晶石を吸収させたことがないにゃ?」

「え?ああ、魔晶石はマジックスライムに魔石を精製させて作ってるから、その魔晶石をマジックスライムに吸収させたことはない・・・ってなんでそんなこと生まれたばかりのノワイエが知ってるんだ!?」

「にゃぁ、私がケットシーだからにゃぁ。ベヒモスの魔晶石をマジックスライムに吸収させるのにゃ。そうすれば、マジックスライムは分裂できるにゃ。」

「なんだって!?ほんとか!?あの超レアなマジックスライムが分裂するのか?」

「嘘だと思うならやってみればいいのにゃ。」


というわけで、突如マジックスライムの分裂実験によるケットシーの予言能力検証実験が行われることになったのだった。


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