アンヴァル
狩りばっかりですね。
でも、狩りってリアルではできませんから異世界でやってみたいことの一つです。
リアル地球の大自然も想像力を刺激してくれます。
「なあ、ヨウイチロウ、子供たちがワイバーンたちに乗る前に俺がワイバーンたちと訓練をしてきた方がよくないか?」
「それは名案だね。魔の森なら環境的には訓練をするのに最適かな?」
「そうだな。少し腹も減っているしこのワイバーンたちと訓練を兼ねて魔物狩りにでも行ってくるとしよう。」
「行ってらっしゃい!彼らも目覚めたばっかりで腹を空かせているだろうし。」
「よし、じゃあ行くぞ。ついて来い!」
「「「「「「「「「「グォオオ!」」」」」」」」」
ミラーに呼応して9体のワイバーンが同時に咆哮をあげる。
雄たけびは魔の森にとどろき渡ったようだ。
そしてミラーが翼をはばたかせて舞い上がるとほかのワイバーンも続いていく。
あたりは巨大なワイバーンたちの起こす風で嵐の中のようだ。
ワイバーンたちは魔の森の奥地へと飛んで行った。
「よし、みんなじゃあ食事の続きをとろうか。」
俺たちはダイニングに戻って朝食をとった。
その後昼過ぎまで各々日課をこなしていく。
パーカーさんと8人は武術の稽古。
俺はスライムの世話。
そうこうしていると頭の中にミラーから思念が送られてきた。
「おい、ヨウイチロウ。面白い魔物を見つけたぞ。滅多に見つからないアンヴァルの群れだ。」
「アンヴァル?」
「ああ、陸上だろうと水上だろうと疾風のごとく駆けることができる馬型の魔物だ。それにアンヴァルは乗り手を危険から守る魔法を使えるぞ。」
「何!本当か!」
「ああ、その群れが魔の森の開けた草原地帯に群れで現れた。しかも近くにアンヴァルを追いこんで捕まえるのに絶好の峡谷がある。」
「よく知らせてくれた!すぐ戻って来られるか?」
「そういうと思って、もう皆で屋敷に向かっている。すぐ到着するから出発する用意をしておいてくれ。」
「わかった。」
俺は急いでスライムをもとの場所に戻す。
そして地上の屋敷に戻りみんなを呼び集める。
「みんな、ワイバーンたちが狩りの途中でアンヴァルという馬型の魔物の群れを見つけた。とても珍しい魔物だ。今から捕まえに行こう。そして牧場の仲間に加えよう。」
「アンヴァルですか。王族や貴族が競って欲しがる希少な魔物ですな。ハザール王家に最後に献上されたのはいつだったか。」とパーカーさん。
「ワイバーンをテイムしたばっかりだってのに次から次へと凄い魔物が現れるな。」とクレト。
「あ、ワイバーンたちが戻ってきたわ!」とユイ。
「よし、じゃあみんなそれぞれのワイバーンに乗ってね。行くぞ。」
「ヨウイチロウ様、いつも私だけ置いてきぼりですわ。今回は連れて行ってもらえませんか?」とミユ。
「ミユ?一緒に行きたいの!?いいよ、もちろん、喜んで!ミラーに一緒に乗ろう。」
「ありがとうございます。」
俺たちはそれぞれのワイバーンに乗ってアンヴァルがいるという草原に向かった。
「見えてきたぞ、あの群れがアンヴァルだ。」とミラー。
「全部で何頭くらいいる?」
「子供のアンヴァルも含めて全部で28頭だ。」
「かなりの数だよな?」
「ああ、だから今から4グループに分かれて群れがバラバラにならないようにあの峡谷の奥に追い込む。」
「よし。」
「峡谷に追い込めさえすればあとはヨウイチロウのお得意の魔法で一網打尽さ。」
「そうだな。じゃあほかのワイバーンに指示を頼む。」
「おう。」
ミラーの指示で俺たちは4つに分かれて群れに突っ込んでいく。
群れは俺たちに気づくと瞬時に駆け始める。
ワイバーンの全速力でもなかなか追いつけないほどの俊足だ。
俺たちも草原地帯を低空飛行でぐんぐん飛んでいく。
周りの風景が後ろに飛び去って行く。
風が耳元でなっている。
ワイバーンとそれに乗った子供たちはうまく連携して峡谷に群れを追い込んでいく。
さあ、峡谷の奥は行き止まりだからな。
峡谷に追い込んだら俺の腕の見せ所だ。
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