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異世界転生スライム研究  作者: ユラユラ
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雑談

読み飛ばして構いません。

ユカワ・ヨウイチロウの前世の職業は歴史研究者です。

嫌いにならないで…


あ、最後にギルドマスターが登場します。

「ユカワ殿、今からすぐに冒険者ギルドに使いをやる。そしてギルドの幹部に来てもらうから、もう一度先ほどの魔法を見せてもらえないだろうか。」

「構いませんよ。ただ、同じ魔法だと退屈でしょうから、少し違う魔法にしてもいいですか?」

「退屈とかそういう問題ではないと思うのだが…とにかく、しばらく待っていただけるだろうか?」

「ええ。」


ウォーレン隊長は急いで北門に戻るといろいろ指示を出してきたようだ。


「小一時間もすれば冒険者ギルドの幹部が到着するはずだ。」

「ならしばらく雑談でもしましょうか?」

「そ、そうだな。」

「先ほどの魔法でいくつか使える魔法を見せましたが、ほかの属性の魔法も使えるんですよ。」

「そうなのか。逆に魔法でできないこととかあるのか?」

「あんまり思い当たりませんね。あ、でも、身体強化の魔法は使いませんね。」

「どういうことだ?身体強化の魔法は使い道が多そうだが。」

「実は、体術や剣術、弓術といった武術の心得が全くないのですよ。私には。」

「なるほど、魔法にかなり偏重しているのだな。だが、いざ近接戦になったらどうするんだ?魔法で身を守ることができるのか?」

「そうですね、ある程度の攻撃なら魔法で防ぐことも可能でしょう。ですが、それ以上に、自分の身を守るための手段としては、今私が装備しているマジックアイテムの効果が絶大でして。」

「見たところ大したアイテムは身に着けていないようだが、何を身につけているんだ?」

「とりあえず、このローブはドラゴンの素材で作られているものです。このローブを始め、私が身に着けているアイテムにはすべて隠ぺいの効果が施されているので、常人には見破ることができないでしょうね。」

「なんとも規格外なことだな。いったいあなたは何を目指すのか伺ってもよいだろうか?」

「私は、慈善事業とスライムの研究を進めたいと考えています。そのために多少の資金が必要になりますから、それを稼ぐために商売もしていこうと思っています。」

「慈善事業はわからなくはないがスライムの研究とはまた滑稽なことをお考えだな。」

「滑稽とよく言われますが、スライムはかなり応用可能性に長けた魔物だと思うので、この研究もある程度進めば何かしらの成果を生むことでしょう。」

「あなたがそう言うのだ。きっと想像を絶するようなスライムが現れそうだな。」

「私も楽しみなのです。」

「まあ、その災害級の力をもってすればこのラガドの街やエルムード王国、果ては大陸までもたやすく崩壊させることができそうだが、そういう悪い方向にだけは使ってほしくないものだな。」

「ええ、ご心配なく。皆さんからご不信を抱かれないように気を付けるつもりです。ただ・・・」

「ただ…!?だと!?一体何をするつもりなんだ?」

「いえ、この世界には帝国や王国があるようですが、私にはこの封建社会の在り方が少々気に入らないのです。」

「ユカワ殿、それは外であまり口に出さない方がいいぞ。既存の支配体制を揺るがそうとする危険分子と間違えられかねない。というか、封建制を解体しようとたくらむのであれば危険分子以外の何物でもないな。」

「まあ、ウォーレン隊長、そんなに怖い顔をしないでくださいよ。王城を潰したり、貴族を皆殺しにするなんて暴力的なことを企図しているわけではありませんから。」

「では一体…」

「いやぁ、まだ具体的な理想社会の在り方が頭の中にあるわけではないんですよ。それに、それに近いものを実現するためには無数のステップを踏まねばなりませんからね。もし本当に私のこの考えを実行するとなると、クリアせねばならぬ条件はちょっと多すぎます。」

「そうか、だが、ユカワ殿の魔法をもってすれば…」

「ウォーレン隊長、暴力によって秩序を破壊するのはたやすいのです。今からでもできます。ですが、暴力は社会改革のためだからといっても、やはりとってはならない手段だと思うのです。ですから、私がそのようなことをする心配はありません。どうか、信頼してください。」

「あなたという人の力を見たものとしては、その言葉を信じるよりほかないな。嘘だったとしても我々にはどうすることもできないような気がするよ。」

「そうでしょうね。ですから、私は謙虚に活動していくつもりです。ときには派手にやらかすこともあるでしょうが、本当にまれだと思いますから。」

「それはあんまり信じられないなぁ。」

「ええっ、どうしてですか~?」

「あなたには、少々世の中の常識が欠けているようなのでな?慈善活動家兼スライム研究者殿?」

「いいですね、、スライム研究者。私の肩書はスライム研究者ってことにしておきましょう。」


そんなくだらない話をしているうちに冒険者ギルドの幹部が到着した。

慌てて馬車から降りてきたのはどうやら冒険者ギルドのギルドマスターだった。

「ウォーレン!ギルドマスターのわしを呼びつけるとはいったい何事じゃ!よほどのことじゃろうの?かわいい孫娘との時間を邪魔しおって…」


ギルドマスターは孫バカおじいちゃんらしかった。


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