魔導飛行船と浮遊回遊群島
お久しぶりです。
かなりお休みしていましたが、また書き始めます。
文体など変わりますが、よければまたお読みください。
キャラクターの絵なども付けていきたいと思います。
今回はサリーの挿絵を付けました。
よければ見てください。(私は絵は描けないのでNovelAIを使いました)
(今回の語りはサリー目線)
魔道飛行船はお供のドラゴンやワイバーン隊たちとともにドロシュを出発した。
私は船首に立ってちょうど水平線から登ってきた朝日を目にした。
天気晴朗、順風満帆なり。
船は徐々に高度を上げていく。
ドロシュの街並みがぐんぐん小さくなっていく。
進路は南東。
エル・ガレン大陸上空にあるという浮遊回遊群島へ向けて私たちは旅立った。
数日後
私たちは順調に赤道を超えて南半球に到達した。
船からはキラキラと輝く紺碧の海と白い雲とを眼下に見下ろすことができた。
そしてとうとう雲海の向こうに浮遊回遊群島の姿が見えてきたのだった。
この雲海に浮かぶ島々の眼下にはかつて上古のエルフが暮らし、災厄によって滅んでしまったエル・ガレン大陸がある。
かつて栄えた大陸各地の都市はいまや廃墟と化し、その大部分が緑の森林におおわれてしまっている。
過去数千年にわたってこの浮遊回遊群島に到達した冒険者はおそらくほとんどいないだろう。
私たちがここへ来ることができたのも偶然手に入れたこの船の設計図があったからだ。
私たちはさっそく接岸できそうな浮遊島の岸辺を探し、船を接岸した。
先遣隊としてドラゴンとワイバーンたちが着陸する。
久々の陸地にみな大喜びだ。
乗組員たちが上陸の準備をはじめ、船室からは研究者たちもぞろぞろと出てきた。
それから数日間、私たちはいくつかの浮遊島を探検し、打ち捨てられた飛行石鉱山を発見した。
古代文明の残した採掘施設を技術者や研究者たちが丁寧に調査した。
そして、この鉱山の飛行石埋蔵量を調査したところ、今後、継続的に魔導飛行船を建造するのに余りあるほど豊富な資源があることが確認された。
私たちはさらなる魔導飛行船建造のための飛行石を船に積み込んだのち、別の島々も探索した。
そして、とある島で私たちは天使族と遭遇した。
天使族たちは友好的で、かつてエル・ガレンが栄えていたころにはエルフとも交流があったらしい。
彼らはこの群島の中でも最大級の島で、その中心に世界樹と呼ばれる大樹のある島に暮らしていた。
私たちはここにたどり着くまでのいきさつを話して、今後交流を深めていくことを約束した。
ユカワは天使族については何も言っていなかったから、多分このことについては全く知らなかったのだろう。
いい土産話になる。
私たちはドロシュから持ってきていたものの中から天使族が興味を抱いたいくつかの品を彼らにプレゼントした。
彼らはこの浮遊回遊群島最大の島スカイアイランド産の天使族の手になる美麗な工芸品をその返礼として贈ってくれた。
私たちは幾人かの研究者をこの島に残し、島々をめぐって収集した品物とともに飛行石を満載してドロシュにむけてスカイアイランドを後にしたのだった。
いつも応援ありがとうございます。
作者からのお願い:「面白い!」「続きが気になる!」
と思ってくださる方は☆☆☆☆☆の評価とブックマークへの追加
よろしくお願いします!
作者のやる気がアップします。