スライムを分類しよう
久しぶりの投稿です。スライムをたくさん登場させました。お楽しみいただけると幸いです。こんなスライムがいたら楽しいと思うスライムがいましたら是非お教えください。
スライムを捕獲してきた日は、ミユお手製の美味しい食事をいただいて風呂に入ると急に緊張が解けたようで、強烈な睡魔に襲われ、ベッドにもぐりこんだのだった。そして、翌朝、小鳥のさえずりと気持ちの良い朝日によって、前世では経験したことのない程にすっきりと俺は目覚めた。
「いやあ、よく寝た。今日は一日この屋敷でラボにこもってスライム実験だ。そういえば、フォレストウルフに頼んでおいたスライムの収集、夜のうちに進んでいたりするのかな。それを確認したら早速ラボにこもろう。」
食堂に向かい、ミユが用意してくれた朝食をとって、床にいるスライムをいじったりして一息ついた。
「さて、スライムを回収に行くとするか。ミユ、この後しばらくラボにこもるつもりだから、何かあったらラボにいるね。」
「かしこまりました、ヨウイチロウ様。」
俺は、屋敷を出てスライムを回収に行く。見てみると囲いの中にうじゃうじゃスライムたちがいた。これはすごい。
「さて、この中にはどんなスライムたちがいるのかな。ようやく取り掛かれるぞ。」
俺は、とりあえずそこにいたスライムを無属性魔法のサイキックでディメンションホールの中に放り込むと屋敷に戻った。
「さて、転移陣がある部屋に行ってっと。」
転移陣で地下一階に移動し、第一ラボに向かった。
「よし、じゃあスライムを取り出そうっと。とりあえずこの広い囲いの中に全部出すぞ。いでよスライムたち!」
ディメンションホールを開いて、サイキックで中に放り込んであったスライムたちを全部出す。なかなかたくさんいるようだ。
「まずは、鑑定して、種類ごとにスライムを分けていこう。」
30センチくらいの半透明のぷにぷにのスライムがうごめいているさまは実にかわいらしい。
「さて、鑑定!うーん、この進化する前のただのスライムをまずは回収しよう。ひょひょいのひょいっと。」
ただのスライムはやはり一番数が多かった。全部で30匹いた。最初にテイムした7匹に加えて、これでただのスライム、いや、プレーンスライムは37匹になった。
「こんなに多いとプレーンスライムと、うーん、いちいち従魔契約するのは面倒だから、魔法陣を書いて、この中に入れることで一度に契約してしまおう。」
床の空いていたスペースに魔法陣を書いてその中に30匹のスライムを移動させる。
「よし、魔力を流して…」
「従魔契約完了!これは早くっていいな、残りもこうやって種類ごとにやっていこう。とりあえず、プレーンスライムたちには、最初の7匹は第1区画に入れて、残りは3匹ずつ第2区画から第11区画までに分けて入れよう。」
サイキックで部屋の中に作っておいた仕切りの中にスライムを動かしていく。サイキックで宙を漂う水色のスライムたちはなかなか面白い。
「そんなにもぞもぞするなよ~。おなかがすいているかもしれないが、とりあえず魔力水が器の中に入れてあるからそれでも吸って待っていておくれ。君たちにはこれからあんなことやこんなことをたくさんしてあげるからね♡。」
ミユの「きもっ」という声が聞こえてきそうだなと思いながら、スライムへの変態的情熱はやはり自分ではどうすることもできない。
「お次はそうだな、ストーンスライムかな?これはえっとー、最初捕まえた1匹以外におお、14匹か。全部で15匹ね。じゃあ、君たちもとりあえず魔法陣の中に移動しておくれ。」
すでにテイムしている1匹のストーンスライム以外の石にしか見えないが、確かにスライである彼らを一斉テイム用の魔法陣の中に移動させ、プレーンスライムと同じ方法でテイムする。
「さて、君たちも3匹ずつ第12区画から第16区画までに入ろうか。」
今度はストーンスライムが宙をふわふわと浮いて移動する。
「このストーンスライム個体ごとに赤かったり、青みがかっていたり、黒っぽかったり、灰色だったりするから、色の似ている個体ごとに分けよう。」
ストーンスライムを分け終わると次のスライムの分類に取り掛かる。
「今度は苔スライムだな。ん?苔スライムはあんまり多くないな。最初にテイムした1匹と、残りは8匹か。じゃあ、苔スライムちゃん、移動しようねえ。」
俺はにやにやしながら苔球にしか見えない苔スライムをサイキックで魔法陣の上に移動。もはや機械的にテイムを終わらせる。
「君たちは第17区画から第19区画までに3匹ずつ入ろうね。ほらよっと。」
残っているのはどんなスライムだろうか。
「よし、鑑定!・・・次はプランツスライムだな。苔スライムとの違いは表面が苔っぽくなくて木目調だったり葉っぱに擬態したりしているところかな。苔スライムとプランツスライムの違いは要研究だなあ。」
プランツスライムも苔スライムと同数で9匹いた。テイム後、第20区画から第22区画までに3匹ずつ、木目調、葉っぱ擬態、ただの緑色のものに分類して放り込んでいく。
「お次はなかなか毒々しい色をしているポイズンスライムだ。」
ポイズンスライムは触ったらヤバそうな紫色をしていた。俺も何匹か捕まえたがフォレストウルフが捕まえてきた中にもいた。いったいどうやって捕まえてきたのだろうか。
「早速テイムしてっと、君たちは8匹か。じゃあ、2匹ずつ第23区画から第26区画に収まっておくれ。」
こうやってスライムを分類していくのはとても楽しい。いろんな色がいるし、いろんな特性を持っていそうだ。分類を完了したら、次はエサを考えないとな。
「さて、お次はブラッディ―スライムだね。全部で6匹。なかなか真っ赤じゃあないか。まさに鮮血の色だね。森の中にいたってことは魔物の死体でも食べていたのかな。魔物の血液には魔力が含まれているって話だが、君たちも実に興味深い研究対象になりそうだよ。」
ブラッディ―スライムは以前読んだ小説の中でとても興味深い働きを持っていたので、この世界のブラッディ―スライムも同じなのか、または、それ以上なのか実験で確かめてみたい。ブラッディ―スライムは3匹ずつ第27区画と第28区画に入れた。
「そろそろ、残り少なくなってきたね。お次は、これは実験にも使えそうだが、ミユも喜ばせることができそうなスライムだ。」
俺が、ミユを喜ばすことができそうだと思ったそのスライムはハニースライム。眩い黄金色をしており、透き通ったからだは触ったらべとべとしそうだ。だが、実際にはべとべとしない。質感は普通のスライムと変わらないのにそのスライムからは甘ったるいはちみつの香り、それも、どうやらいろんな種類の花の蜜と思しき香りがするのだ。
「君の存在をミユに知らせるのは、しばらく先だな。実験の材料になってもらわねばならんからね。でも、ある程度分裂したり、進化したら、プレゼントにしてもいいかもしれないな。」
隠していたことがばれたら、その時はその時だ。
「ハニースライムは1匹だけか。うん、いっぱいはちみつや花を与えて分裂を促そう。」
第29区画にハニースライムを入れたら次のスライムに向き合う。次のスライムはドランクスライムだ。
「お前は、いったいどこで酒を手に入れたんだ。スライムなのに飲んだくれって、いやはや。」
たぶんだが、この飲んだくれスライムは発酵した木の実か何かからアルコールを摂取して誕生したんじゃないだろうか。ま、これからいろいろな酒を飲ましてみるか。お酒の減り方が激しいと少し困ってしまうが。
「ドランクスライム君は第30区画に入ってもらおう。」
とうとう残ったのはあと2匹だった。1匹はマジックスライム。もう1匹はシャインスライムだった。
「シャインスライムか。マジックスライムほどではないにしても、かなり珍しいスライムのようだな。水と光があればいいのか。霞を食って生きている仙人みたいなやつだな。もしかして、聖水とか与えたらなんかすごいことになったりしないだろうか。」
シャインスライムとマジックスライムはやっぱり特別だと思ったので、シャインスライムをテイムしたら、第31区画と第32区画に1匹ずつ入れておいた。
こうして、スライムの分類は完了した。
「現時点で、このラボにいるスライムは10種類。あとでスカベンジャースライムを追加するとして、現在アクセスできるのは11種類。」
駆け出しとしてはまずまずの状況ににんまりと笑みが浮かんでしまう俺だった。
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